ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

ダイワ 17モアザン 3500 インプレ

オフショアのライトジギングやタチウオジギング用のリールとして購入したのが17モアザン3500です。
17ソルティガBJにはノーマルギアのラインナップがありませんので、17モアザン3500を選択しました。
使い勝手がよいため、ライトジギング系のメインリールを勤めています。

DAIWA 17 MORETHAN 3500

巻取り長さ(cm):83
ギヤー比:4.9
標準自重(g):435
最大ドラグ力(kg):8
ベアリング(ボール/ローラー):12/1
ハンドル長さ(mm):65


16セルテートHDのハイパーデジギア搭載モデルがこの17モアザン3500です。
兄弟には同じく16セルテートHDのハイパーデジギア&SW仕様版の17ソルティガBJがあります。
17ソルティガBJにはノーマルギアのラインナップがないため、それが欲しい場合は必然的に17モアザン3500を選択することになります。

モアザンは17年を最後にモデルチェンジがされていないシリーズです。

歴代のモアザンはセルテートのハイパーカスタムというポジションでやってきましたが、17年以降、ハイパーデジギアそのものがリールに搭載されることがなくなりました。
それによって、19セルテート版のモアザンは登場せず、24セルテートの発売が決まっています。

方針転換の理由はわかりませんが、技術的な問題ではなさそうです。
なぜなら、17モアザン3500も17ソルティガBJもモノコックボディにハイパーデジギアを搭載しており、現在のダイワリールの流れの源流になっているからです。

16セルテートHDから始まったモノコックボディと、ハイパーデジギアという組み合わせは17モアザン3500と17ソルティガBJで試験済みと言えます。
その上でハイパーデジギアを廃止したとなると、コスト的な問題が大きいのかも知れません。

よって、17モアザン3500、17ソルティガBJ共にアルミモノコックボディ+ハイパーデジギアの最初で最後の組み合わせになってしまっています。

ハンドルノブはオーシャンマークのAG41
www.lurelism.com

または、
リブレのパワー70-75を装着しています。

ハンドル適合がタイプSなのが珠に瑕。

仕様

基本的には17ソルティガBJと一緒です。
あちらと大きく違うのはドラグがSW仕様のATDかどうかと、ローターのマニュアルリターンかオートリターンかです。

なので、詳細についてはあちらのインプレをご参照ください。
www.lurelism.com

ローター
カーボン系樹脂のザイオン制ローターです。
ローターが軽量でノーマルギアのため、巻き出しは軽くなっています。
SHの17ソルティガBJは巻きが重いため、ローターのメリットは感じにくかったですが、ノーマルギアのこちらはその恩恵を最大限に引き出せています。

ただ、ローター自体はかなり肉厚なので、小型番手ほど軽量化による恩恵はありません。
それ故に、軽量系ローターですが剛性面も確保できています。

モノコックボディ
アルミニウムのモノコックボディです。

ボディ固定のためのスペースが排除されているため、ギアの大型化にも貢献しています。

また、パワーロスも少なく、剛性も非常に高くなっていると感じます。

ハイパーデジギア
かつてのダイワのフラッグシップギアでした。
強度はダイワ・シマノあわせてもトップのギアでしたが、硬すぎるのか巻き心地は微妙なギアです。

アルミニウムモノコックボディと合わせることでより性能を発揮できそうになっています。

ドラグ
ソルティガBJはカーボンワッシャのSW仕様でしたが、モアザンの方はノーマルと同じフェルトワッシャのATDが採用されています。

ATDの特性もそのままで、抵抗するターゲットにじわじわと負荷をかけてくれます。

防水性

モノコックボディとマグシールドで防水性能も高いリールとなっています。

マグシールド
ダイワお馴染みの防水テクノロジーです。
17ソルティガBJでは若干、巻きが重たく感じられましたが、こちらはノーマルギアなのでデメリットを感じにくくなっています。

ラインローラー

マグシールドボールベアリング搭載のラインローラーです。
回転性能はそれほどよくありませんが、今のところ異音やサビは発生していません。

マグシールドボールベアリング

ハンドルシャフト部分にもマグシールドボールベアリングが搭載されています。
これにより、シャフト部の防水性も向上しています。

ただし、もはや筆者の都合でしかないですが、リブレのハンドルを装着する関係で、ハンドルシャフト部のベアリングが剥き出しになってしまっています。

マグシールドボールベアリングなので、水を弾いてはくれますが、わざわざ晒すこともないでしょう。
更に防水性を上げるためにはゴムパッキンの装着がオススメです。

筆者所有のレバーブレーキリール、14インパルト3000Hのパッキンが装着できたので、それを代用しています。

シャフト軸に触れているので確実に回転の抵抗になっていると思われますが、実際に巻いた感じでは抵抗の判別は不可能です。

使用感

自重
メーカー表記で435gです。

ステラSW600で420g、ソルティガ6000で400gと考えれば若干重い方ですが誤差の範囲でしょう。

シマノのSW5000番相当と考えると妥当な重量です。
合わせるロッドを考えるとそれほど気になる要素ではないかもしれません。

巻き心地
ノーマルギアなのでかなり軽い回転です。
巻き出しも軽く、継続して巻く分にも軽いです。

この回転性能から想像した17ソルティガBJ3500SHは実際のものより軽く感じられます。

ハイパーデジギアなので若干ざらざらしますが、SHモデルと比較するとましです。
巻き心地という意味ではそれほど良いとはいえません。

同じギア比の同番手がないのでわかりませんが、クラスを考えると巻きは軽いです。

リールパワー
ノーマルギアなので巻き上げの力はかなり強いです。
ザイオンローターも強度的には十分なので、ファイトの際に不安になる要素はありません。

特にタチウオジギングではかなり体への負担が減るので重宝しています。
推進100メートルでエビったジグを回収する時などは雲泥の差です。
数釣りになり体力が消耗した時でも、モアザン3500なら巻くことが苦痛になりません。

ただ、それでもベイトリールの巻き上げ力には劣ってしまいます。
オシアコンクエスト301PGはもちろん、オシアコンクエスト201PGの方が、単純な巻く力は強く感じます。
この辺りはリールの構造の差なのでしょう。


汎用性

ノーマルギアのオフショアリールとして見れば汎用性は高いリールです。
ただ、本来の用途であるシーバスなどのショアでの使用を視野に入れるとそれは微妙になってしまいます。

ノーマルギアなので、どうしても速巻きが苦手なことが最大の理由です。
表層のスピッキングや、高速リトリーブは全力で巻いても期待以上の速度が出ず、疲れるわりには効果がでません。

また、爆風で投げた側から糸が飛ばされる状況では、糸ふけをとるのも一苦労です。
ラインメンディングまで考えるとやや扱い難いのは事実でしょう。

そういった理由から、ナイトシーバスの激流エリアの大物狙いなど、ドンピシャでこのリールが活躍できる状況は限られてきます。

以下、筆者のオフショアでの用途です。

タチウオジギング
タチウオジギングのメインリールを勤めています。
水深が80~100mで、ジグの重さが70~200までが範囲となるため、スピニングタックルで挑む場合はモアザン3500が最適解でした。

レバーブレーキの14モアザンLDBや17モアザンLDB、ノーマルの15ツインパワー4000XGに、15ツインパワーSW4000XG、20ステラSW4000XGと試して、結局モアザン3500が圧倒的に使いやすかったです。

使用前は水深100mというのが、ノーマルギアの糸巻き量では時間がかかりすぎて億劫かと思いましたが、そんなことはありませんでした。
むしろ、長い距離をファイトすることになるからこそ、ノーマルギアが最適だったようです。

ジャークに関しても青物のような激しいジャークは不要のため、しゃくり幅やリズムについても考える必要があまりないのも追い風です。

結果、ジャークなどの誘い、ファイト、回収、どれをとっても結果的に楽になるので、タチウオジギングのスピニングタックルとしては大きめですがモアザン3500が最適でした。

ライトジギング
普段は17ソルティガBJ3500SHですが、大物が視野に入る場合やタチウオジギングと兼用の時は17モアザン3500を装着していました。

ホライゾンLJ HLJ621S-FMLと合わせた場合、青物ファイトに突入するとリールパワーでの勝負になりやすいため、SHのソルティガBJよりもモアザン3500の方がファイトが楽になります。

ただ、ジャークのピッチがギア比で大きく変わってしまうので、その時の魚の活性次第でどちらがいいかは変わってきそうです。

ライトタックルで同船者にファイトで迷惑をかけたくない場合はモアザン3500一択でした。

タイラバ
キャストを伴わない重いタイラバをスピニングタックルで使う、という状況ではモアザン3500を使用していました。

20ツインパワーC3000と比較しても巻き上げは圧倒的に楽になります。
(それでも尚、ベイトリールの巻き上げ力には劣るわけですがw)

アタリに対してリーリングを止められるので、感度に関しての影響もそれほどありません。
ロッドは立てずドラグもゆるゆるでやる場合は番手によるデメリットはリールが重いくらいになります。

よって、重いので疲れてくる、というのが最大のデメリットでした。

総評

17ソルティガBJと同じく、アルミニウムモノコックボディにハイパーデジギアが搭載された最後のリールとなりました。

リリース当初は16セルテートHDのアップグレード版として、お得感がなく微妙なポジションですが、テクノロジーの整理により相対的に価値の上がったリールだと思います。
ザイオンローターにマグシールドボールベアリングと当時のテクノロジーの集大成的なリールとなりました。

16セルテートベースを最後にモアザンシリーズの更新は途絶えてしまっています。
唯一のアイデンティティーだったハイパーデジギアに変わる差別化が見つかるまでは、後続モデルの発表はなさそうです。


ダイワ(DAIWA) スピニングリール 17 モアザン 3500(2017モデル)