ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

スタジオオーシャンマーク AG41 インプレ

17ソルティガBJ3500SHと17モアザン3500に装着しています。
AGとはエアーグローブの略で、中空が特徴のハンドルノブです。
分類上はEVAのラウンドノブです。


スタジオオーシャンマーク HN AG41/S

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定価 5,000円

ソルティガBJを使ってしばらく迷ったのがハンドルノブです。
というのも、筆者の手は大きい方なので、標準ノブではちょっと小さくて力が入りません。
そのため、大きなノブに付け替えようと思いました。
理想はシマノのアルミラウンドLのノブの直径45mm、厚さ36.5mm、
または、リブレのEP50の直径50mm、厚さ33mmくらいの大きさのノブです。


しかし、ここで大きな誤算が生じます。
ダイワの3500番~4000番はハンドルノブのタイプがSだった、ということです。
大型のノブが搭載できるハンドルノブタイプLは4500番以上のモデルで、4000番はまさかのタイプSだったのです。
3000番以下がタイプSだと思っていた筆者の、大きな誤算でしたw

17ソルティガBJの標準ノブが、ダイワ純正ハンドルノブSの実質上限のサイズみたいなので、
社外ノブから大きなものを探さなくてはいけません。
しかし、タイプSという縛りが重く、希望のサイズのハンドルノブが全くありません。
大型のノブはどこのメーカーもタイプLのみのラインナップだったのです。

仕方がないので入手が容易なタイプSのノブで、最も大きな直径を探すことになり、このAG41にたどり着きました。

仕様

自重

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メーカー表記で27gです。
41mmというサイズで比較になるノブがないので、相対的な判断は難しいですが
38mmの夢屋アルミラウンドMが26gだと考えると、アルミよりちょっとは軽いみたいです。

直径
直径は41mmです。
希望の45mmには及びませんが、一応、入手が容易なタイプSの直径としては最大のサイズです。

シマノ4000番に付けているアルミラウンドMやスタジオコンポジットのカーボンパワーラウンドシェイプノブLの直径が38mmなので、それらより少しですが大きくなっています。
数値では僅かな差ですが、とても大きな差です。

奥行き
実際に掴むラウンドノブの厚みが30mmです。
直径は41mmですが、幅はソルティガBJの標準ノブよりも短くなっています。
ソルティガBJ純正で約35mm。

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ここはもうちょっと長さが欲しかったというのが本音です。

使用感

EVAなので滑りにくく握りやすいです。
後は早朝でもノブがキンキンに冷えないのも利点ですw

カーボンや金属のノブに比べると感度に劣るイメージがありますが、中空なのでそこは幾分かマシになっています。
筆者が合わせる番手の関係上、あまり感度が必要ないというのもありますがw

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直径が41mmなのでショアでもオフショアでもジグはしゃくりやすいです。
EVAで滑りにくいため、握り込まずに軽く掴んでリトリーブや回収なども行えます。

ただ、厚みというか奥行きがないので、ファイト時のごり巻きは、ベストな握りになるまでちょっと苦戦しますw
これは筆者の手だと握り込むには長さが足りないからですw
ただし、しっかり握れると力がよく入ります。
この辺りはかなり個人差があると思うので参考にはならないかもしれません。

欠点

もはや致命的ともいえる欠点があります。
それは、使っている内にハンドルノブのフタが弛んでくることです。

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しゃくっていると、徐々にフタがゆるんできて外れそうになります。
弛みが気になると集中できないので、締め直しますが、しばらく使っているとまた弛んできます。

何も無いタイミングならまだしも、ナブラ撃ちなどの時合が絡む時は非常にストレスが溜まります。

一応、ネットで同様のケースがあるのか調べて見ましたが、検索方法が悪いのか出てきませんでした。
そのため、最初は初期不良品を疑いました。

しかし、モアザン3500用に同じノブを購入すると、そちらも同様にゆるんできました。
どうやら、初期不良では無さそうです。

一応、「キャップを開ける時は必ず時計回りでお願いします。」という意味深な注意書が入っていました。
メーカーはノブのゆるみについては何かしら把握している可能性があります。
閉めすぎたら壊れる・・・ということなのでしょうか・・・
真意まではわかりませんが、ここは正直残念なポイントです。

フタの緩みの原因

※2021/5/29追記

原因不明だったフタの緩みについてわかったことがあるので追記します。
というより、ほぼこれなんじゃないかと思いますw

このノブにはフタの開け閉めの方向がわざわざ書いてあります。

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内側の記載は左側がopen、逆に外側の記載は右側がopenになっています。

どういうことだろうと思ったら、内側の記載はフタを、外側の記載は外枠のパーツを取り外すためのものだったみたいです。

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矢印のopenの方向に回すと、パーツが3分割されました。

フタも外枠もシャフトに切られたネジに対して装着しているようで、どうやらこの構造が原因で緩んでくるみたいです。

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というのも、フタはシャフトの内側に対して半時計周りで閉めていく構造になっています。

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対して、外枠はシャフトの外側のネジに時計周りで閉めていく構造になっています。

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つまり、フタが緩まないように限界まで閉めると、外枠が若干緩んでしまい、緩んだ外枠が動くことで、連動してフタも一緒に動いてしまう、というのがフタ緩み問題の原因だったみたいです。

対策としては外枠を完全に閉めた状態で外枠を動かさずにフタをしっかりとしめる、というのが恐らくメーカー推奨でしょう。

これで緩まなければ解決ですが、緩む場合は外枠をエポキシなどのボンドで動かないように完全に固定してしまう、という方法です。
外枠が開いたところで、中はEVAが詰まっており、メンテナンスの必要性がほぼないため、完全固定によるデメリットが正直感じられません。

とりあえず、最初の閉め方の手順を試してダメな場合は接着案を試したいと思います。

総評

かなり惜しいハンドルです。
軽くて握りやすいんですが、フタのゆるみだけが気になります。
気になりすぎますw

まだ2個とも初期不良の可能性も捨てきれませんw
というのも、真っ先にレビューで書かれそうですが、それも見当たらないのですw
もうわかりません。

AGシリーズはノブ単体だけでなく、オーシャンマークのカスタムハンドルにも搭載されているため、愛用者は多いノブです。
41以外のサイズでどうなのかも、正直わかりません。

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替えはないので、しばらくはソルティガBJもモアザン3500もこのノブで頑張っていきたいと思います。