ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

トップガイド TORZITE トルザイト ガイドリング 交換

前の記事でトップガイドのSiCリングのみの交換をしましたが、今回はトルザイトリングの交換について書いていきます。
ジークラフト モンスターサーフ1072とヤマガブランクス ブルーカレントTZ NANO 85の二本立てですw



2年前くらいになりますが、モンスターサーフ 1072のトップガイドのトルザイトリングを破損してしまいました。
地面にぶつけた時なのか、スナップを巻き込んだ時なのか、直接の原因は不明でしたが、トップガイドに僅かにキズが入ってしまいしました。
当初はラインを交換したばかりだったので、ハズレPEに当たったと本気で思っていましたが、ノットを結び直す度にスパッと切れるのでさすがにラインのせいではないと気付きました・・・

キズかどうか怪しいレベルの僅かな線ですが、そこにPEを通すとスパッとキレます。


ブルーカレントの方はわかりやすく、ティップが地面に直撃して砕けました。

明らかな破損です。
これくらいわかりやすいと、無駄なルアーロストもありません。
リング破損に気付かない内はロッドの使用を続けてしまうので、ルアーを第放出する恐れがあります。

一応、前回のSiCの記事はこちら。
www.lurelism.com

用意するもの

交換用ガイド
折れたロッドがある場合はそこからパーツを拝借するのが一番です。
今回はトルザイトリングのトップガイドということでストックがありません・・・
トップガイドの場合は同じトルザイトリングでもF型(フランジ型)と呼ばれる鍔のある出っ張ったものが採用されているので、中間ガイドから拝借したトルザイトとは別物になっています。
(むしろ、出っ張ったF型の形状がトップリングの破損を助長しているとしか思えない・・・)

モンスターサーフは6Fのものを用意。
6番がガイドリングサイズで、Fが出っ張った形状のフランジ型を意味しています。
0.2の部番はパイプ径なので、今回は無視します。
リングだけ一致すれば、パイプサイズやガイドの種類は関係ありません。
一番安いやつを選びましょう。


ブルーカレントは5Fのものを選択。
こちらもパイプサイズやガイドの種類は出鱈目です。

ガイドサイズはシマノのようにメーカーHPにパーツ表がある場合はそちらから、ない場合はメーカーに直接問い合わせるのが無難です。

ちなみにブルーカレントはセフィアエクスチューンの同サイズのガイドリングを見つけて、それをシマノHPで確認して特定しましたw
ダイワかシマノのロッドで同サイズのリングのものを持っている場合は、そこからメーカーHPでリングサイズを特定することが可能です。

ライター
ガイドリングを取り出すのに使います。
できればチャッカマンタイプのものが楽です。
前回はヤスリを推奨してましたが、明らかにライターの方が楽であることに気付きましたので、こちらに変更ですw

プライヤー
ライターでガイドを炙る時や、破損したリングを壊すのに使います。

カッター
取り外したガイドリングに残ったエポキシや、取り付けるガイドフレームに残ったエポキシを除去するのに使います。

エポキシ
2液混合タイプのものを使用。
瞬間接着剤よりも強力で、やり直しが利くのでこちらが絶対オススメです。

1.割れたトルザイトリングを取り除く

まずはトップガイドから砕けたトルザイトリングを取り除く作業です。

前回同様、プライヤーでひたすら挟んで亀裂を入れます。
モンスターサーフの方は傷が僅かなため、ちょっと苦戦しました。


なんとか傷を広げることに成功。

最後はそこを挟んで圧力を加えれば、ぺキッといきました。

見事、粉々です。
こうなると、SiCと同じくラムネ菓子のようにもろくなりました。

ブルーカレントの方は最初から酷かったので簡単です。
素手でも取れそうな程で、簡単に除去できました。

こちらも粉々です。
これにて除去作業は完了です。

2.交換用のガイドからガイドリングを取り外す作業

前回、一番面倒だった作業も、ライターを使うことで一瞬になりましたw

一応、最初はヤスリで切断しようと挑みましたが、チタンフレームが硬すぎてびくともしませんw

ライターで炙ってリング周りのエポキシを溶かす方が圧倒的に速くて楽です。

エポキシが溶けると煙が出るので、火加減を調整しながらリングが動くまで炙る作業を続けます。
最初はびくともしませんが、何度か炙る、煙を出す、を繰り返しているとリングが動くようになります。

取り外しできれば完了です。

ブルーカレントの方も同様に炙って抽出です。

この方法だと、作業時間が一瞬なので、リング交換が全く苦ではなくなります。
ヤスリ切断だとちょっとしんどくて後回しにしたくなりますが、炙って外す場合は少しの時間でできるので作業効率が大幅にアップしました。

3.ガイドリングの外周の残存エポキシの除去

こちらもSiCの時と同じですが、炙り型にしたことで、思わぬ副産物が得られました。
ヤスリ切断だとエポキシはリングに残っているので、それを削る作業にそれなりの時間がかかりますが、炙り型だと焦げて墨になっているので、リング側のエポキシ除去は一瞬で終わります。

なのて、基本はフレームの方をメインで残ったエポキシを除去することになります。

最初はリングがはまりませんが、エポキシ除去を続けることでピタッと入るようになります。
装着できるようになれば、エポキシ除去は完了です。

4.エポキシで固定

最後はエポキシで固定する作業です。

エポキシは固まるまで8~12時間ほどかかるため、それまでは何度でもやり直しが利きます。

フレームとリング周りにエポキシを塗り、それらを装着、はみ出たエポキシを丁寧に除去すれば完了です。
固まるまで時間に余裕があるので、はみ出たエポキシは焦らずじっくり除去することができます。


固まれば完成です。
リング交換はガイド交換と違ってハードルが低いため、オススメのカスタムです。
Amazonがガイドを扱うようになったので、すぐにパーツが手に入るのも大きなメリットです。
次回釣行までに間に合わせることも容易になりました。
メーカー修理との時間差は歴然の差となりました。

番外編

ブルーカレントの破損で出た疑惑で、トップガイドのトルザイトリングが砕けやすいのは、F型のせいなのでは、という問題です。


左SiC 右トルザイトF型
上部がほぼ、トルザイトリングに覆われています。

F型はチタンフレームより出っ張って飛び出しているために、地面に直撃した際に衝撃を全て受けてしまいます。
これがSiCのトップガイドならフレームの方がぶつかってリングには至らないこともあり得ます。

なので、あえてトップガイドにトルザイトR型をはめたらどうなるか実験してみました。

余ってる中間ガイドからR型リングを拝借。



左R型 右F型
同じリングサイズですが、飛び出ている部分の関係上、F型の方が大きく見えます。

このR型をトップガイドにはめると・・・


左SiC 右トルザイトR型

SiCっぽい感じになりました。
ただ、リングの薄さがかなり際立つ仕上がりです。
見た目は悪くなさそうなんですが、F型が出るまでトルザイトのトップガイドが無かった気がするので、やはりR型では難しいのか・・・
確かにラインに角度が付けばフレームに触れそうではありますが、リング位置を調整すれば大丈夫そうではあります。

今回は素直にF型を装着しましたが、次砕けた時はR型を試したいと思います。