ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

オリムピック スーパーカラマレッティー エサゴナーレ 902ML-S インプレ

ソリッドティップでアタリを取る釣法に傾倒していた頃に行き着いたロッドです。
かなり繊細なソリッドティップとロングレングスが特徴のエギングロッドです。

ソリッドティップを使った目感度で探る場合に使っています。

OLYMPIC スーパーカラマレッティー エサゴナーレ GOSCES-902ML-S

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全長:2.74m(9フィート0インチ)
自重:103g
先径:0.8mm
元径:11.2mm
適応エギ:1.8~3.5号
適合PEライン:0.4~0.8号
カーボン含有率:99.0%

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ソリッドティップでアタリを取る陸っぱりエギングにはまっていた頃に最終的に行き着いたロッドです。
陸っぱりティップランやGTRなど、現在でもその釣法は続いていますが、筆者がやっていたのはそれらとは違い、エギのフォールに合わせて穂先を送り込んでいき、僅かに穂先が入った状態を維持しながら、穂先に出たアタリを拾う、という釣り方でした。

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そのため、ロッドが高い位置になるタイミングでジャークを止め、エギのフォールと共に、僅かにティップが入る状態をキープし、その状態を維持しながらエギのフォールに合わせてロッドを徐々に寝かせて送り込んでいきます。

ロッドを止めて穂先を曲げてステイしないのは、テンションフォールによる違和感を出さないためです。
限りなくフリーフォールに近いギリギリのテンションフォールを維持するためには、柔らかいソリッドティップの一部分だけに負荷を留める必要がありました。
当然、ロッドを立てたままだとフォールと共にエギの重みがティップ全体に入るため、フォールに合わせてロッドを倒して送り込んでいくことで、絶妙なテンションを維持していきます。

このアタリの取り方の最大のメリットは、居食いのようなアタリもとれることです。
ソリッドティップによるテンションフォールだと、イカがエギを引っ張ったことによる穂先の入りによるアタリや、イカがエギを抱いたことによるテンションの抜けのアタリはキャッチできます。
ただし、エギを抱いたまま一所にフォールしていく居食いのようなパターンだと、穂先に変化は出ず、アタリには気付けません。
当然、次の誘いでまだ乗っていた場合はしゃくり乗りになりますが、そうでなければアタリがあったことにも気付けないことになります。

そういう居食いのアタリが、微妙に穂先を入れてフリーに近いテンションフォールをするとこで、一瞬、穂先にゆらっと現れます。
そのためにソリッドティップが必要なのでした。

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この釣り方だと、ティップ位置が高くなる方がフォールの時間を稼げるため有利になります。
このスーパーカラマレッティーエサゴナーレは9ftとロングロッドのため、かなりの高さを稼げます。

更に繊細なソリッドティップ。
16カラマレッティー832ML-Sのように、ショアエギングのソリッドティップは太いものが多いですが、このエサゴナーレは0.8mmとタイラバロッド並みのソリッドティップを搭載されています。

このロッドを買ったタイミングでは、まだ16スーパーカラマレッティーが発売日前だったこともあり、まだ店頭に残っており新品で購入することができました。
ネットを見てもエサゴナーレで売れ残っているのは902ML-Sばかりだったので、シリーズの中では一番の不人気番手だったみたいですw

仕様

自重
103gです。
9ftのロングロッドで、しかもソリッドティップ搭載だと考えるとかなり軽量なロッドです。

ロッド単体で持っても持ち重りはなく、リールを装着すればソリッドティップであることが感じられません。

ブランクスがかなり細身でシャープなため、その辺りも関係してるのかもしれません。
軽いロッドです。

ガイド
オールチタンフレームSiCのK ガイド仕様です。

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ただし、型が古いのでバット側のガイドは旧タイプのKLガイドとなります。
このことがどの程度の影響となるかはわかりませんが、全体的に飛距離は微妙なロッドになっています。

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ソリッドティップ部分もKガイドが採用されています。

グリップ
フロントグリップのEVEに滑り防止のスリットが入っています。

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ただ、悪い意味での突起物になっており、あまり力を入れて握ると指が痛くなってきますw

この仕様は個人的にかなり微妙で必要なかったんじゃないかと思います。
普通に指へのダメージになるのでデメリットになってしまってます。
グローブの装着が求められるのはいただけません。

ブランクス

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全体的に細身のブランクスです。
DUE892MLと比較してと全体的にかなりシャープに仕上がっています。

G-MAPS
シマノのスパイラルXやダイワのX45にあたるオリムピックのブランクス構造です。
異なる方向のカーボンシートを重ねて潰れ剛性と捻れ剛性を強化しているとのこと。

ブランクス構造の要の技術でしょう。

エサゴナーレグラファイトクロス

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驚異の6軸カーボンですw
もう何がなんだかわかりません。

六角形を構成するように中弾性高強度と高弾性カーボン繊維を組み込んだとのこと。
あらゆる方向からの力に対して柔軟に粘り強く受け止められる効果があるらしいです。

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この6軸カーボンが#2の全てに搭載されています。

ブランクスの最外層をカーボンテープで補強することは効果があると筆者は考えています。
スポーツ選手が怪我をした時にテーピングするのと同じで、最外層を補強をすることで効果が得られるというのは納得がいきます。
段ボールをガムテープでぐるぐる巻きにすると強くなるのも同じでしょう。
問題は効果の有無ではなくその程度でしょう。

要は、わざわざ搭載するほどの価値が得られるのかどうか、ということです。

それに関しては正直わかりませんw

筆者にわかることは、少なくとも見た目はかっこよくなる、ということだけですw

スーパークワトログラファイトクロス

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いわゆる4軸カーボンです。
#1はソリッドティップ以外が全て4軸カーボンに覆われています。

復元力や捻れ潰れに強くなるとのこと。
効果はさておき見た目もかっこよくなります。

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これにより#1は4軸カーボン、#2は6軸カーボンとジョイント部分で別れます。

ソリッドティップ

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0.8mmのソリッドティップです。
取り扱いにはかなり気を使うレベルの細さです。
ティップランロッドやタイラバロッドに近い細さなので、穂先折れには注意が必要です。
ソリッド部分の長さも30センチほどあり、意外と長くとられています。

その分、目感度は抜群で僅かな変化も穂先に現れてくれます。

使用感

飛距離
9ftのロングロッドですが、飛距離は正直今一です。

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様々な要素が合わさった結果、ロングレングスのメリットを帳消しにし飛ばないロッドになっていると思います。

一つ目が、やはり繊細なソリッドティップでしょう。
細いのでエギのフルキャストには心理的なブレーキがどうしてもかかってしまいます。
それ以上に、キャスト後の穂先のブレが原因でしょう。
ソリッドティップのためどうしても収束に時間がかかります。
中身の詰まったソリッドは重たく、重心がティップにくるためブレ幅が大きくなります。
それに加えて、繊細なソリッドティップがラインに対して追従するため更にブレるという構造でしょう。

これに関してはソリッドティップの宿命に近いのでやや仕方ない要素ではありますが、飛距離が伸びない原因になっています。

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二つ目が元ガイドの足が低いこと。
ハイフレームとなったKL-M~KL-Hのようなガイドと違い、リングがロッドに近いため、キャスト後のラインの収束時にバタバタとブランクスに干渉してしまってるいめです。
この辺りは設計が古かったのでどうしようもないですが、飛距離低下の原因になっています。

三つ目がテーパー。
表記はファーストテーパーですが、ソリッドティップ込みのファーストテーパーのようです。
全体的にブランクスが柔らかく、ティップセクションを除くと、どちからといえばレギュラーテーパーよりの真ん中から曲がるブランクスになっています。
そのため、ファーストテーパーですが、ファーストテーパーロッドのようなシャープなキャストができず、レギュラーテーパーロッドのようなゆったりとしたキャストでないとブランクスを生かせません。
まあ、どうしてもティップの反発がキャストで使えないので、ベリー~バットの反発で飛ばすことになります。
通常ならロッド全体を曲げたゆったりキャストで十分ですが、スピードが無い中穂先のブレとラインのバタつきにより失速、飛距離低下をより加速させてしまっています。

これらが単独なら、まだロングレングスのメリットで帳消しにできたかもしれませんが、合わさることで飛距離低下が勝る結果となってしまいました。

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しゃくり感
ベリー~バットでしゃくるイメージです。
ブランクスは柔らか目なので、素早い動きよりもゆったりとしたしゃくりが得意です。
ハイピッチショートジャークなどもできなくはないですが、穂先がついてきませんw

シャロー向けの設定ですが、筆者はどちらかというとソリッドティップこそディープで使いたいというややミスマッチ感もあります。
基本、ノーマルエギの軽さだとソリッドティップを曲げるには至らないため、ディープエギかシンカーをプラスする必要が出てきます。
そうなると、速いピッチだとベリーでぐいぐいしゃくる感じになりあまり動かないため、ロッド全体を使ったピッチの大きなしゃくりで動かす必要があります。
その場合も、MHロッドなどの強いバットで力技でしゃくる感じではなく、ロングレングスのブランクスの反発を利用したゆったりとしたしゃくりになります。

深場メインでMHなどの硬めのロッドを使っている人が使うと戸惑うかもしれませんw
設計はシャロー向けです。
重いエギを使いたい状態で使いたいのに重いエギを動かすには向いていない、これがこのロッドの弱点でしょう。

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感度
穂先による目感度はかなり高いロッドです。
0.8mmソリッドティップが微妙な挙動もとらえてくれます。

夜だと破損のリスクは上がりますが、地味にナイトエギングでも活躍してくれます。
テンションフォールの場合はラインに違和感を与えにくいというメリットがあります。
チューブラーでのテンションフォールだとテイップの堅さや反発がエギに多少なりとも違和感として伝わりますが、ソリッドティップだとティップが微妙な動きは吸収するため、エギに余計な動きを与えにくいというメリットがあります。

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ロッドパワー
ロッドパワー的にはアオリイカ相手なら十分な感じです。
ロングレングスによりロッド全体を生かして負荷をかけてくれます。
ソリッドティップ込みのファーストテーパーなので、ファイト時の支点はベリーの真ん中、弧を描くイメージで曲がってくれます。
6軸カーボンで硬そうな見た目のバットですが、意外とすんなりと曲がってくれます。
さすがのソリッドティップは追従性が高く、魚の首振りなどにも追従して対応してくれるため、バラシも軽減してくれます。

シンプルにレングスが長く柔らかいため、ファイトの対応力の高いロッドです。

総評

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繊細なソリッドティップとロングレングスによりやや使用者を選ぶロッドです。

メーカーもティップランのように繊細な穂先でアタリを取ることを推奨していますが、その釣法がなかなか定まっていないのも現状です。
筆者のような送り込み式は風が吹くとダメなので使えるシチュエーションが限定されたりなど、なかやか現実は厳しい感じです。
シャローでゆったりしゃくって、ティップを下げて繊細な穂先でテンションフォール、なんて使い方もありですが、結局フリーで落とすならその繊細さもあまり意味がありません。
そういう理由もあって最近は出番も少なめです。

ただ、数少ないソリッドティップを使ってアタリをとるスタイルに対応しているロッドです。
ハイエンドモデルだったこともあり、ブランクスのシャープさもピカ一です。

ティップランスタイルの専用ロッド以外は、穂先が硬すぎてアタリを取ることに使えなかったりするため、このロッドの繊細な穂先はピッタリだと言えます。


Graphiteleader(グラファイトリーダー) ロッド Super Calamaretti Esagonale GOSCES-902ML-S