ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

リブレ EP44 インプレ

リブレから出ている大型ラウンドノブです。
16オシアコンクエスト301PGに装着したBJ75-83の標準ノブでした。
そこでの使用感が良かったため、20ステラSW4000XGのカスタムノブとして使用しています。

更に、17モアザン3500と17ソルティガBJ3500に装着しているパワー70-75の標準ノブでもあるため、4つのリールに使用していることになります。

LIVRE EP44

適合はシマノならタイプB、ダイワならタイプLです。

タイラバ用からスロージギング用へと転向した16オシアコンクエスト301PGに装着したBJ75-83の標準ノブとして使ったのが最初です。
当初はSB55-60でスロージギングをしていましたが、ノブがEP37なのでファイトに突入するとやや力が入りにくい感じでした。
ノブがEP44になることで、ジグの操作、ファイト共に楽になりました。

20ステラSW4000XGのノブがci4+のLサイズでデカイため、少しサイズの小さいEP44に変更。
その後、ソルティガBJに装着しているAG41にやや不満があったため、ノブをEP44にするためにパワー70-75を購入しました。
同じハンドルを17モアザン3500にも装着することに・・・

結果、4個のリールで使用するハンドルノブとなりました。

仕様

自重
シマノ用で31.3g、ダイワ用で31.4gです。

このハンドルより若干大きい夢屋アルミラウンドLで32gだと考えればそれほど軽いノブではありません。
チタンの中空ノブですが、アルミニウムのラウンドノブの方が軽い、という状況になってしまっています。
チタン、と聞けば軽いイメージがありますが、実際はアルミの方が比重が小さいので、アルミラウンドの方が肉厚で頑丈そうに仕上がっています。
反面、EP44はぶつけたら凹みそうなほど薄い感じです。

その当たりが素材の差となっているのでしょう。
重量のメリットよりも、薄くすることで情報伝達力を上げた、ということなのでしょう。

直径
直径は44mmです。
夢屋アルミラウンドLと比較すると、奥行きの長さが異なります。
なので、表記上は1mmの差ですが、実際はそれ以上の差に感じます。
奥行きが30mmしかないため、奥行きが35mmあるアルミラウンドLと比べると持った印象は小さく感じられます。

44mmという直径だけを見て選ぶと、予想より小さいノブという印象になるでしょう。

その形状の差によって、アルミラウンドLの方が大きく感じられるため、EP44はコンパクトに手に収まってくれます。
常に全力で握るアルミラウンドLに対して若干、余裕をもってノブを掴むことができます。
握り込むように掴む、ではなく指を添える感じで掴めるのがメリットです。

夢屋アルミラウンドLとの比較

直径45mmのアルミラウンドLと直径44mmのEP44


奥行き30mmのEP44と奥行き35mmのアルミラウンドL

夢屋アルミラウンドMとの比較

直径39mmのアルミラウンドMと直径44mmのEP44


奥行き30mmのEP44と奥行き33mmのアルミラウンドM


結果、アルミラウンドLの直径にアルミラウンドMの奥行きを持っており、ヘビーでありライトな使用感の印象はその形状にあるようです。

素材
チタンの中空ノブです。
金属ノブですが、真冬でもキンキンに冷えにくいというメリットがあります。
アルミの方だと冷たいを通り越して痛い、ですが、チタンノブの方はちょっと冷たい程度で済みます。

軽さではアルミに劣るものの、熱伝導の点では優れています。
素材の強さならチタンかもしれませんが、軽量化のために肉薄にしているため、実際は強度がありません。

なので、チタン製であるメリットは軽量ではなく、真冬でも冷たくないことに尽きます。

使用感

操作性
夢屋パワーラウンドノブのMとLの丁度中間くらいの使用感です。
奥行きがアルミラウンドMとほぼ同じで、直径がアルミラウンドLとほぼ同じという、中間のサイズ感のノブです。

故に、繊細な釣りには全く向いておらず、ジギングやプラッキングなどの青物狙いに適したハンドルノブです。

パワーラウンドノブLやEP50だと常に全力で握る感じになるため、ややヘビーな使用を想定したノブですが、奥行きが短いEP44はそれらよりもライトな使用に適しています。
オフショアのライトジギングやライトショアジギング、ヒラスズキなどのカテゴリーに最適です。

なので、SW4000番クラスや5000~6000番クラスとマッチします。

アルミラウンドLやEP50などの大型ノブだとミノーやシンペンのややスローな巻きが苦手ですが、EP44だとそれらも一応カバーできます。

アルミラウンドMなどの38mmノブとは違い、ハードなジギングやプラグ操作も楽なノブです。
反面、デッドスローや感度が求められる状況は苦手です。
大型ノブの宿命で力が入りやすいので意識しないとリトリーブ速度が上がりがちです。

スロージギングのようなロッドの反発とリズムでジグを動かす釣りにも適しています。

ちなみに感度的な要素はほぼありません。
これはアルミラウンドやCi4 +ノブも同じなので、タックル自体に感度がなくノブ単体でどうこうできる問題では無さそうです。

ファイト感

ファイト時はノブを握り込めるため力を込めやすくなっています。
アルミラウンドLやEP50ほど力を伝えることはできませんが、38mmクラスとの差は歴然です。

ファイトだけにフォーカスを当てるならアルミラウンドLやEP50の方が優れていますが、操作性を重視するならこちらのノブが良いです。

操作そのものにそこまで力が必要ではない場合はEP44がオススメです。
ライトジギングやスロージギングなど、大物の可能性も視野に入れるも、最初から大物狙いとは限らない釣りには最適です。

総評

45~50mmクラスよりもライトで38mmクラスよりもヘビーなノブです。
どちらかといえばヘビー寄りなノブですが、軽量なミノーなど巻き抵抗を拾いたいルアーを使う可能性がある場合でも使いやすくオススメです。

良くいえば使い勝手のいい大型ノブですが、悪く言えば中途半端なノブです。
パワーファイトやオフショアジギングやショアジギングのジャークでは45~50mmクラスのノブの方が楽で、ただ巻きをするなら38mmの方が情報を広い安くリトリーブ速度も安定します。

なので、そのどちらの要素も必要になり得るSW4000や5000~6000番クラスに最適なノブだと感じます。
ステラSWの45mm標準ノブが大きすぎる、と感じた方にはノブを若干ライトにできるのでオススメです。
ダイワの旧3500~4000、今の5000~6000番の標準ノブを大きくしたい方もオススメなんですが、ダイワのその番手のリールは適合ノブがタイプSのためEP44はそのままでは装着できません。
筆者はハンドルをパワー70-75にするという力業でEP44を装着しています。
ダイワタイプSやシマノタイプAがラインナップにないのが惜しいノブです。