ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

リブレ POWER 88 ( パワー 88 ) インプレ

13ステラSW8000HGに装着するために購入したのがこのハンドルです。
88mmのロングハンドルによる力強い巻き上げ力が特徴です。

現在は19ステラSW8000HGに装着しています。

LIVRE POWER 88

定価が29700円、実売価格もほぼ同じくらいのカスタムハンドルです。
必然的に合わせるリールもステラSWかソルティガがメインになると思いますw

オフショアジギングとショアプラッキング用の13ステラSW8000HGに装着するために購入しました。

当初の想定はミュートス アキュラ100Hがメインです。
プラグの操作性向上とファイト時の巻き上げ力の上昇を狙っての装着でした。

ただ、後々使っていくと、高速リトリーブが弱いことが発覚し、あまりショアでのメリットはなくなってしまいます。
同じ理由でオフショアプラッキングもダメ・・・

ところが、オフショアジギングで使ってみたところ、筆者のジャークのリズムと上手く合致して、今では欠かせないハンドルになりました。

かなり適材適所で、ただ装着するだけではデメリットにもなりうる、需要にあわせる必要のあるハンドルです。

現在はオフショアジギング用の19ステラSW8000HGに装着されています。
6.2ftのドラッグフォースと合わせることで、筆者の振り幅の大きめのジャークとマッチします。

仕様

ノブ
ノブはEP50が標準で装着されています。

チタン製の大型のラウンド型ノブで、力の入りやすい形状が特徴です。

詳しくはEP50のインプレを参照ください。

www.lurelism.com

自重
メーカー表記で113.5gです。
ハンドルだけの重量だと考えたら中々のものですが、合わせるリールとロッドも超重量級になるため、重量面は些細な要素でしかありませんw

素材
ノブはチタンの中空、プレートは超々ジュラルミン素材です。

プレートはストレートでリブレお得意の肉抜きがされています。

強度面に関して今のところ不具合等はありません。

ハンドル長
スピニングリールのハンドルとしてはかなり長い88mmロングハンドルです。
そしてこれがパワー88の最大の特徴でしょう。

ソルティガ、ステラ共に18000番以上のアイテムで85mmハンドルになるので、それよりも長いハンドルになりますw
筆者の合わせる8000番だと75mmが標準なので、ボディサイズを考えるとややオーバーなハンドル長となります。

使用感

パワー
88mmのロングハンドルにより巻き上げ力が向上します。

これはテコの原理が働くのと、円周が延びるのでハンドル一回転に力を込めやすい、という理由があります。

力の入力が容易なので、ファイト時には強い力で巻くことができます。
同じ理由で重たいジグでも比較的楽にしゃくることができます。
抵抗の重たいジグのジャークなども楽にこなせます。
釣れてない時ほど長期戦の体力勝負になりやすいジギングにおいては、楽にジャークができるメリットは大きいでしょう。

操作性

プラグ操作に関しては円周が長い分、ハンドルの巻き取り量の調整がしやすいです。
ワンピッチだけでなく、ハーフピッチや更に細かく巻き取り量を刻み、ロッドワークと合わせて臨機応変な操作ができます。
うねりの強い時のトッププラグの入水のタイミングや深度などを、それで調整してミスダイブを減らすことができます。

ジグに関しては、円周が長いことでハンドル一回のワンピッチジャーク時に読み取れる情報量が多少ですが増えます。
ジグにじゃれついている時の変化や、潮や流れが変わったタイミングなどがわかりやすくなるので、バイトのチャンスを逃しにくくなります。

また、円周が長いことでワンピッチジャークの振り幅を大きくとることができます。
ジギングはリズムが重要になってくると思うので、ロッドのレングスとリールのギア比、後は個人差の出るしゃくり幅の調整に一役買ってくれるでしょう。

デメリット

高速リトリーブが苦手だということです。

一つ目の理由が、円周が長いのでハンドル一回転に時間がかかるということ。
ハンドル一回転の巻き取り量はリールのギア比とスプールのライン残量で決まりますが、同じ条件でハンドル長を変えたところで、ハンドル一回転の巻き取り量は変わりません。
最大巻き取り量107mm状態の場合、ハンドル長が50mm のハンドルでも88mmのハンドルでも、同じく107mmという訳です。

ただ、円周の長い88mmハンドルの方がハンドル一回転に時間がかかるため、それだけショートハンドルと比較すると、高速リトリーブが苦手だということになります。

もう一つの理由が、ハンドルが長いことで肩でハンドルを回すことになり、体力を使うということです。
45mm以下のショートハンドルが手首のスナップでハンドルを回すとすれば、
55mmハンドルは肘からハンドルを回す、この88mmハンドルは肩からハンドルを回す状態になりますw

そのため、リトリーブの際に体にかかる負担がかなり大きいです。
更に、肩から全力で回したところで、円周が長いせいで大して速く巻けませんw

高速リトリーブが苦手なため、それを多用する状況や人にはこのハンドルはマッチしないでしょう。
筆者はオフショアジギングではただ巻きやジャカジャカ巻きはそれほど多用しないので大丈夫ですが、そうでない人にはデメリットです。
逆に言うと、ショアプラッキング、オフショアプラッキング共にミノーやシンペンなどの巻き物をそれほど使わず、ダイビングペンシルやポッパーがメインな人には向いているかもしれません。

使用ルアーやシチュエーション次第と言うわけです。

総評

メリットとデメリットがはっきりしていて、それの両立が難しいハンドルです。
どちらか一方を得る変わりに片方を捨てる選択をしなくてはなりませんw
円周が延びることで生じる巻き上げ力と微感度を得る変わりに高速リトリーブを捨てる、という選択が必要になります。

そのため、誰にでもオススメできるハンドルではありませんw
リトリーブは釣りの基本で、ルアー回収すらそれに当てはまるため、そこに不自由が生じるのは目に見えた欠点だからです。

ただ、それを捨てでも大きなしゃくりによるリズムと、単純な巻き上げ力、この2つが手に入るカスタムハンドルです。