ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ 18ステラ 4000XG インプレ

17ツインパワーXDと17エクスセンスの比較により、アルミニウムボディとマグネシウムボディの違いによる感度の差、に行き着きました。
そこからマグネシウムボディを再評価し、結局買ってしまったのが18ステラ4000XGです。

SHIMANO 18ステラ 4000XG

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ギア比:6.2
実用ドラグ力(kg):7
最大ドラグ力(kg):11
自重(g):255
スプール寸法(径mm/ストロークmm):52/19
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):101
ハンドル長(mm):57
ベアリング数・BB/ローラー:12/1


比較対象としては14ステラの方が適切ですが、さすがに手に入らなかったので18ステラを購入しました。

サーフでの使用に関しては17エクスセンスのマグネシウムボディとCi4+ローターの組み合わせでも問題になることはありませんでした。
ややリール重量が軽くロングロッドが先重りすることが気になるくらいです。

同じCi4+ローターでも、アルミニウムボディの17ツインパワーXDはパワーファイト時でも巻きの安定感があります。
ボディの違いが剛性の違いとなった訳です。

そこで、同じマグネシウムボディでローターがアルミニウムローターとCi4+ローターではどの程度の感度と剛性の差になるのか・・・
そして、17ツインパワーXDとは感度面、剛性面でどの程度の差になるのか、それを確かめるための18ステラです。

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スプールは20ステラSWのものをメインに標準をサブ、ノブは夢屋アルミラウンドMを装着しています。
アルミラウンドと合うのは20ステラのスプールですねw
www.lurelism.com

機能

ローター

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アルミニウムローターです。
この18ステラから、ローターの形状が今までと大きく変わっています。
一番大きな違いが、ローターのスカート部分がコンパクトになりました。

コンパクトさが樹脂パーツに覆われていてわかりにくいですが、実際は19ヴァンキッシュのようにシェイプアップされたローターです。
その上に樹脂パーツを装着して糸の巻き込み防止を図っているものと思われます。

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そのため、同じアルミニウムローターでも、14ステラや20ステラSWとはロータースカートの厚みの部分でかなりの差があります。

ロングストロークスプールにより縦長くなったローターを少しでも軽量化するのが狙いでしょうか?
ダイワが肉抜きにより軽量化していったのに対し、シマノはロータースカートをスリムにすることで軽量化を目指したという感じでしょう。

ロータースカートの軽量化による影響は、Ci4+の19ヴァンキッシュでも今のところ感じていない要素なので、アルミニウムの18ステラだと尚更問題は無さそうです。
ロータースカートのスリム化は成功だったと言えるでしょう。

ボディ

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マグネシウムボディです。
18ステラ以降の汎用シリーズでは唯一のフルマグネシウムボディのリールのなりました。
19ヴァンキッシュ、20ツインパワーと、マグネシウムにしろ、アルミニウムにしろ、Ci4+とのハイブリッドボディとなっています。

22ステラが発表され、それ以降のシリーズがハイブリッドを貫くのか、元のフルボディに戻るのかはかなり注目のポイントです。

マグネシウムボディとしては、基本的には17エクスセンスとほぼ同じだと言えます。
リール本体の大幅な軽量化に貢献しています。
更に、剛性の無さから来る感度というのも高いのが特徴です。
アルミニウムボディだと無視して巻ける抵抗が、マグネシウムボディだと巻きの違和感として感じ取れます。

マイクロモジュールギア2
マイクロモジュールギアがマイクロモジュールギア2となって採用されています。
14ステラのマイクロモジュールギアよりも更に歯が細かくなっているとのこと。

サイレントドライブ

説明を読んでもあまりよくわかりませんw

ノイズを減らすための仕組み・・・?らしく、実際は内部の細かいパーツを従来から微妙に変更しているとのことです。
この辺りはメカニックなジャンルになるので、そういう改良が加えられた、と思っておきますw

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E.I.

ボディやスプールの塗装、このメッキみたいなのがE.I.らしいです。

耐腐食性能が高いとのこと。

ロングストロークスプール
14ステラから18ステラまではこのロングストロークスプールはステラの独占機能でしたが、18ステラ以後の汎用リールは基本ロングストロークスプールになりました。

地味に20ステラSWも同じ形状のスプールなので互換性があります。

Xプロテクト
17エクスセンスと17ツインパワーXDから採用されま汎用型のXプロテクトが搭載されています。
この辺りはエクスセンスとツインパワーXDと同じく今のところ安心できる仕様です。

リジッドサポートドラグ
こちらもCi4+シリーズやその後継のXRシリーズから搭載されるお馴染みの機能です。
スプール内のベアリングと、シャフト部のベアリングにより滑らかにドラグが出てくれます。

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使用感

自重
4000XGで255gです。
17エクスセンスが245g、17ツインパワーXDが290gだと考えると軽い方のリールとなります。

ただし、それらは一世代前のリールですので、21エクスセンスで220g、21ツインパワーXDで245g、20ツインパワーで260gだと考えると、重い方のリールだと言えます。

ただ、4000XGで合わせるロッドの種類を考えると、自重は気になる要素では無いでしょう。
軽量でタックルを組む場合はヴァンキッシュがやはり優れています。

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巻き心地
巻き心地はさすがのステラといった感じですw
普段はそこまで巻き心地を重視していない筆者でも、これはシルキーな巻き心地であると嫌でも感じさせられる完成度です。

空回りでシルキーなのは当然として、実釣でもそのシルキーさは健在です。
ただ滑らかなだけではなく、ギアが噛み合うことによる力強さも感じます。

故にシルキーな巻き感の変化から、潮の抵抗やバイトなどの違和感を感じとりやすくなっています。

感度
意外と感度はあるリールです。
ヴァンキッシュやCi4+ボディのリールには及びませんが、海の中の変化を感じるには十分な感度があります。

その理由の一つに、マグネシウムボディがあると感じました。
アルミニウムボディだと無視して負ける抵抗や変化に、マグネシウムボディの剛性の無さが巻きの違和感として現れます。

それにシルキーな巻き心地であることも加わり、より巻き心地の変化により海中の変化を拾いやすくなっています。

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リールパワー
リールパワーも4000XGで想定されるフィールドでは全く問題ない感じです。
17エクスセンス4000XGでも問題ないと言っている筆者が使えば当然の結果ですねw

鱗付けがナブラ祭りだったので、サーフでのリールパワーについては十分であることがすぐに確認できましたw

負荷がかかったとき、マグネシウムボディにより剛性の無さが違和感となって現れる所までは17エクスセンスと同じです。
ただし、あちらと違い、18ステラはその状態でも楽にごり巻くことができます。
恐らく、その差はローター素材の差なんだと思います。
負荷が掛かると再入力を求められるのがCi4+などの軽量ローターです。
それが感度にも繋がっている訳ですが、引っ張られるとリーリングを止められてしまいます。
一方、金属ローターは明らかに巻いてはいけない状況、ドラグがずるずる出されてランの状態にある時でもなければ、多少の引き込み程度は無視して巻き上げることができます。

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剛性、パワー重視でステラを避けていた筆者からすると、そこは再評価させられました。
余程過酷な状況でもない限り、18ステラで十分カバーできます。
このリールでダメな時は20ステラSWか21ツインパワーSWの出番でしょう。

他リールとの比較

17エクスセンス4000MXG

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一世代前の方なので厳密には違いますが、ボディは同じマグネシウム、ローターはエクスセンスがCi4+、ステラがアルミニウムという比較があります。

ボディ剛性の無さから来る感度は同じでも、ローターの差が感度とパワーに影響します。
Ci4+ローターの17エクスセンスの方が抵抗や変化を感じやすく、より感度に優れている反面、リーリングを止められやすくパワーでは劣ります。
アルミニウムローターのステラは感度面ではローターによる変化は知覚できませんが、引っ張られた場合でもそのままごり巻くパワーがあります。

シンプルに軽量化と感度を取るなら17エクスセンス、感度とパワーを両立したいなら18ステラでしょう。

17ツインパワーXD4000XG

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こちらも一世代前なので厳密には違いますが参考までに。
ローターがCi4+でボディがアルミニウムなのが17ツインパワーXDで、ローターがアルミニウムでボディがマグネシウムなのが18ステラです。

ボディに力がありローターに感度があるのが17ツインパワー。
ローターに力があり、ボディに感度があるのが18ステラ。
目指す方向は同じでもアプローチが違いますねw

17ツインパワーはローターによる感度です。
Ci4+の軽量ローターで、変化や違和感を捉えます。
17ツインパワーは引っ張られる、何かにルアーが引っ掛かる、などの感度は優れていると感じます。
これは恐らく、ローターの回転を止められ、再入力を求められることが原因だと感じます。

一方の18ステラは引っ張られる、引っ掛かるなどの違和感は一瞬感じることができても、ローターはそれを無視して回転を続けます。
それにより、違和感としては17ツインパワーほど意識しにくくなっています。
引っ張られる変化に関しては、17ツインパワーの方が上だといえます。

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ただし、潮の抵抗などの、一定時間持続する変化に関しては、18ステラの方が感じやすいです。
というのも、ルアーを巻いていて17ツインパワーで潮の早いエリアに突入すると、潮の切り替わりの瞬間はリーリングの再入力が求められ変化を感じとれますが、以後、その潮の中を巻いている間は変化を感じているとはいえない状況になります。
恐らくはアルミニウムボディにとっては潮の抵抗はとるに足りず、軽量ローターもその抵抗での回転に慣れてしまえば変化とはいえず、平常運転になってしまうからなのでしょう。

同じ状況でも18ステラであれば、潮の抵抗はしっかりと感じ取ったまま、ローターで難なく巻き取っていくことができます。
その間、ボディやギアに負荷があるのか、明らかな巻き感の変化を感じとることができます。
その状態でも苦にならず巻けるのが金属ローターでしょう。

よって、瞬間的な感度は17ツインパワーXDが優れ、継続的な感度は18ステラが優れていると感じました。

総評

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巻き心地ばかり強調されますが、パワーと感度を両立させた良いリールだと言えます。
どちらにも突き抜けている訳ではありませんが、それらを上手く両立させており、さすがはフラッグシップリールだといえる完成度の高さです。

軽量感度路線ともパワー路線とも違う、独自の道を突き進むリールです。

それだけに、この状態から次はどうモデルチェンジするのか気にしていた、22ステラが今年はいよいよデビューとなります。
ここから更にどう進化したのか楽しみです。