ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

スタート 2Step TGヘッド インプレ

スタートから出ているタングステンの遊動式のタイラバヘッドです。

タングステン製のヘッドにも関わらず、他社よりもリーズナブルな価格で販売されているヘッドです。
若干の値上げはあったものの、今でもタングステンヘッドとしては控え目な価格で販売されています。


START 2Step TGヘッド

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ラインナップは45g、60g、80gになります。

タングステンのタイラバヘッドとしてはリーズナブルな部類になります。
かつては60gで1,200円、80gで1,400円程の価格で売られていました。
塗装や目玉にパイプ、ネクタイ接続側に窪みがあったりと、本格的なタイラバヘッドにも関わらず、その価格がリーズナブルなため人気がありました。

現在は多少は値上げされていますが、それでも依然としてリーズナブルなことには変わりません。

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タングステンヘッドのお試しに買ってみて、良かったのでそのままリピーターになっているヘッドです。

特徴

形状
分類が難しい形状です。
一見すると丸型ですが、底に向かって太く重くなる扇形柱型のヘッドです。
大袈裟に言えば、切ったスイカやメロンのようなイメージです。

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丸型と平型の両方の特徴を合わせ持つ形状です。

フォールでは重たく厚い底の面から落ちていくため、フォールに関しては丸型同様にそれほど速くなりません。

ただし、巻き上げの時は細くなってる上部から上がっていくため、引き抵抗が軽減された状態で引くことになります。
そのため、引き抵抗はかなり軽いです。

フォールは丸型、リトリーブは平型、という特徴を持つヘッドです。

後部のホール

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ネクタイ側の穴のパイプが広くとられていて、少し凹んでいます。
がまかつのスイベルソケットシステムほどかっちりと入れる訳ではありませんが、ネクタイの接続パーツをこの窪みに入れることで、アクションを安定させることができます。

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ちなみに、スタート社の純正のネクタイセットに使われている接続パーツはソリッドリングとなります。

仕様

塗装
無塗装・無垢のタングステンヘッドとは違い、しっかりとした塗装と目玉が装着されています。

塗装も決して弱くないので、簡単には剥がれてはきません。

パイプ

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更に、ライン保護のためのパイプが施されています。

タングステンのヘッドは素材が硬いので、そのままリーダーなどを通すとすぐにボロボロになってしまいます。
無塗装・無垢のタングステンヘッドは、ライン保護のためのパイプが施されてない場合が多いため、この2StepTGはリーズナブルな価格ですが、手は抜いていない、という印象です。

また、パイプの径に余裕があるので、シーハンターやアシストPEラインをヘッドに貫通させるタイプの仕掛けも使えます。
ほぼあらゆる接続パーツや仕掛けに対応しているので、汎用性は非常に高いです。

どんな仕掛けであっても、不安要素なく使えるのは、かなりの利点だと感じます。

使用感

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沈下速度
形状だけを見れば、底に向かって厚くなる涙滴型のため、沈下速度は丸型と同じくそれほど速くはなりません。

ただし、素材がタングステンのため、鉛と比べると体感で20g以上の沈下速度の差が出ていると感じます。
そのため、鉛で80gが妥当な状況でも、TGヘッドなら60gで対応できます。

ドテラ流しで単純に風で船が動かされている状態であれば、鉛との差は大体20gくらいです。

逆に潮が動いている状況であれば、鉛との差は20gよりもっと大きくなっていきます。

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巻き抵抗
巻き抵抗は軽いヘッドです。
ラインアイのある上部が薄い涙滴型のため、水の抵抗を受け流しながらの上昇となり、軽い巻き感でリトリーブすることができます。

かといって、平型とは違い、後部は膨らんでいて抵抗となるためか、水流の変化などは巻き感に結構影響してきます。

魚が後ろに張り付いたことによる前アタリ・・・みたいなのはあまり感じるヘッドではありませんが、潮が変わったタイミングなどの前からの変化はわかりやすいヘッドです。

デメリット

ラインナップ
まずはラインナップが少ないこと。
現時点では、45g、60g、80gのラインナップです。

タイラバのスタンダートが鉛の60gと80gだと考えれば、最低限のところはカバーできていますが、タングステンのヘッドに求めるところはもっと重たい所のヘッドだと個人的に思います。

軽い部分は鉛でもカバーでき、シルエットの問題もそれほど影響を受けません。

タングステンであるメリット、比重が大きいので抵抗が少なく速く沈めることができる、比重が大きいので小さく見せることができる、という利点は、
重たいヘッドになればなるほど目立ってきます。

そのため、最低でも100gは欲しいなというのが正直なところです。
まあ、これは今後ラインナップに追加されるかもしれせん。

カラー
カラーのバリエーションは豊富ですが、その違いがわかりにくいという点です。

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ピンク系とレッド系の区別がつきにくいので、実質、重複した似たようなカラーが複数あることになります。

というより、レッドが思っているほど赤ではなく、ピンクだということですw

そのため、事実上のカラーの選択肢が少ないというのが欠点です。

総評

とても使いやすいタイラバヘッドです。

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タングステン製なので鉛のヘッドに比べると高価ですが、他社のタングステンヘッドに比べると価格が押さえられています。
尚且つ、無塗装・無垢のヘッドとは違い、しっかりとした塗装に目玉やライン保護のパイプ、接続パーツを押さえる窪みなど、しっかりと考えて設計されているのが伝わってきます。

タングステンはロストが怖くて躊躇うようなシチュエーションでも、このTGヘッドなら多少はハードルが下がるので思いきって投入することができます。

シーハンターやアシストPEを貫通させてもよし、スイベル系の接続パーツやソリッドリングを使ってもよし、と仕掛けを選ばない汎用性の高さも魅力です。

様々な面で敷居が低いので、タングステンは高くて手が出せない、という人にもとりあえずオススメできるヘッドです。