ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

ダイワ 紅牙 AIR C611MS METAL AP インプレ

掛けタイラバに特化したスピニングロッドが天龍 レッドフリップ742Mでしたが、それに対して乗せに特化したスピニングロッドを求めてたどり着いたのがこの紅牙AIR C611MSです。
キャスティングメインではないスピニングロッドの選択肢がほぼ無かったので、キャスティングタイラバ用のモデルの中から、よりライトな番手を選びました。


DAIWA 紅牙AIR C611MS-METAL AP

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自重(g) 106
先径/元径(mm) 0.7/9.4
適合ルアー重量(g) 20-50
適合ライン PE(号) 0.5-1.0
カーボン含有率(%) 95

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タイラバをしていて潮がベストな状況で釣りができる時間帯は短く、潮が動かない苦しいコンディションで挑まないといけないことが多々あります。

そんな時、タイラバをキャストして無理やり斜め引きにしてやると、潮が動いている時のように反応が復活します。
そこで、ベイトよりもキャストしやすいスピニングタックルの出番というわけです。

筆者が既に所有しているレッドフリップ742は掛けタイラバに特化しているため、タイラバの基本となる乗せのスタイルで使用できる柔らかいロッドが欲しくなりました。

PE0.6号使用を想定したライトモデルで、ティップは食い込み重視でソリッドのもの、尚且つスピニングモデルのロッド、というのが条件でした。

ロッドを選ぶ際に候補に上がったのはラグゼ 桜幻 鯛ラバーR S64Mでした。
キャスティングモデルではなく、ベベルやバーチカルなど落として使う想定のモデルです。
ただし、発売したばかりなのかほぼ完売しており、ネット上はかなり割高な転売品しか残ってなかったので断念。

スピニングモデルというのがまず選択肢が少なく、ラインナップされていてもキャスティングを重視したチューブラータイプであることが多く、ロッド選考には苦労しました。

結果、辿り着いたのが、ソリッドメタルトップの紅牙AIR C611でした。

合わせるリールは20ツインパワーC3000で、PE0.6号リーダーフロロ4号16LBのセッティングです。

仕様

継ぎ
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セッターカット2ピースの並継ぎになっています。

商品名のAPとはエアポータブルの略らしく、飛行機での遠征の際に預け荷物として持っていける仕舞寸法とのこと。

筆者も前に沖縄へティップラン遠征に行くという話になった際、手持ちのロッドが全てバットジョイントで、どう頑張っても預け荷物の上限サイズを越えてしまい、宅配便の往復サービスを使わないといけない状況になりました。
遠征を想定している場合はかなり重要な要素なので、遠征するかどうかで評価が別れそうです。

肝心の継ぎの使用感の方は、センターカットの並継ぎですが違和感なく曲がってくれます。
パワーファイトを想定する番手ではないので、あまり重視しなくても良いと思います。

ガイド
オールチタンKガイドのシングルフットが採用されています。
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ガイドリングは薄型のSiC-Sが採用されています。

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キャストでの使用の際も糸抜けは良く、糸絡みなどはあまり気にせず使用できるガイドセッティングです。

また、チタンガイドの恩恵か、持ち重りもなく自重も106gと軽量に仕上がっています。

エアセンサーシート

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ダイワ独自のリールシートです。
カーボン強化樹脂による高感度・軽量化を売りにしています。

リールシートに関しては何の不満もなく使えています。
不満があれば気になって気になって仕方なくなるのがリールシートなので、不満がないというのは良いということなのでしょうw
ただし、何が良いかは具体的にはわかりませんw

ブランクス

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ブランクスはキャストも想定しているためか、かなりシャープに仕上がっています。
紅牙Xと比べるとしゃきっとした仕上がりです。

かといって、粘りが無いわけでもなく、ナノアロイの恩恵もあってか追従性も高いです。

X45
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ダイワロッドお馴染みのブランクス構造です。
異なる方向のカーボンシートを重ねて、ネジレ剛性やパワーを向上させている、ブランクス構造にかかわる重要な技術です。

HVF ナノプラス
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レジンの量を減らしてカーボンを増やしたのがHVFだとすると、ナノアロイ採用カーボンとHVFの組み合わせだと予想できます。

レジンを減らして軽量化・だるさを無くし、ナノアロイにより粘りも手にいれた、という感じなのでしょう。

メタルトップ

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ダイワ発のチタントップであるメタルトップが採用されています。
ブランクスとチタントップの継ぎの技術の特許をダイワが持っているらしく、最近では、その継ぎを工夫して特許をかわした他社からもチタントップのロッドが続々と出ていますw

メリットはやはり、金属疲労を除いて実質折れないことと、振動がブランクスに伝わりやすいことでしょうか?

ソリッドティップはすぐに折れるので、それを回避できるメリットは非常に大きいです。

また、メタルトップはカーボンソリッドに比べて手感度に優れる印象です。
引っ張られる、ついばむ、後ろから追尾することの水流の変化などが、手感度として感じられます。
逆に目感度に関しては、カーボンソリッドの方が大袈裟に出る気がするので、目感度を重視するなら微妙かもしれませんw

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折れにくいため、キャスティングとの相性も高めです。
カーボンソリッドだと、キャスト後に糸が穂先に絡むと悲惨なことになるため、アンダーハンドキャストですらどうしても加減してしまいがちですが、メタルトップは遠慮がいりません。

ティップランと違って目感度をそれほど重視しないタイラバでは、手感度の向上はありがたい要素です。

メタルトップは非常に気に入ったポイントとなりました。

使用感

感度

全体的に細身、シャープな仕上がりのロッドのため、感度は高いと感じます。
ブランクス全体が軽く仕上がっており、振動の伝達力は高めです。

レッドフリップ742のような硬いブランクスで振動の伝達力を上げた感度や、ヌーボパグロ692のようなファーストテーパーと薄め弾性率の高めなカーボンによる感度とはまた違い、ブランクスの軽量化による感度が紅牙AIR C611にはあります。

メタルトップで拾った振動を、軽いブランクスが手元まで伝える、といったイメージです。

ロッドパワー
ロッドパワーに関してはダイワMクラス相応な感じです。
悪くいうとパワーはありませんが、ライトなモデルなのでそれは承知の上でしょうw

ライトなセッティングでの使用が想定されているため、大物でなくてもそこそこロッドが引き込まれますw

そのため、パワーファイトは苦手で、ドラグを出しながらのファイトが基本になると思います。
ロッドをぶち曲げながらごり巻き、というロッドではないでしょう。

ブランクスの追従性自体は良いので、首を振られてもある程度は耐えてくれます。
ただし、キャストを想定しているためか、ファイト時にベリー~バットはやや残るため、合わせずに巻き続ける場合はロッド角度に気をつけないとバットで違和感を覚えられ離される可能性はあります。
下に落として使う場合は、ベイトタックルと違って角度が上がりがちなので、ここは注意が必要です。

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汎用性

掛け、乗せ、キャスティング

メーカーの想定する用途はキャスティングなので、キャストを伴うタイラバではやはり使いやすいです。

乗せで使う場合はロッドを曲げ込まずに角度に気を配る、掛けで使う場合はフッキングを確実に決めるためにしっかりとアワセる、などの注意が必要です。

基本なんでものオールラウンダーですが番手がライトなため、使うタイラバの重量やターゲットのサイズにやや制限がある感じですw
真鯛なら大物でもなんとかなるでしょうが、青物がかかると苦戦しそうです。

他魚種
イカメタルなどで代用可能です。
アタリをとり掛ける性能だけならファーストテーパーが多いティップランロッドで代用した方が優れていますが、あちらはそのテーパー故にファイトでの疲労感は高めです。
イカメタルは数釣りになるので、掛けるアプローチよりファイトの負担を楽にすることを優先すればタイラバロッドの方が優れています。
まあ、状況次第だといえますw

他にはSLJなどにも適性はあります。
このロッドはシャープなので、青物を想定しない状況の方が向いていそうです。

総評

キャスティングモデルですが乗せ掛けどれにも適したオールラウンダーです。
ただし、ライトなコンセプトなので、大物狙いやパワーファイトにはあまり向いていません。

際立った、特殊な個性はありませんが、とにかく癖がないロッドなので、誰にでも使いやすいロッドだと感じます。

キャスティングモデルを探している人は勿論、スピニングモデルでタイラバをしてみようと考えている人にもオススメのロッドです。

現在はモデルチェンジしており、後続はAGSガイド搭載とバットジョイントモデルになっています。
AGSはもちろん、センサーカット2ピースの是非が、新旧を隔てる決定的な違いになっているため、その辺りの好みでチェックしてみるのもありでしょう。