タイラバへ真面目に参入しようと思い購入した初代タイラバロッドがこの紅牙X69HBです。
それ以前はティップランロッドとハイギアスピニングリールでなんちゃってタイラバをしていましたが、これが意外と結構釣れてしまいました。
ここまで釣れるならと、専用タックルを揃えることになり、選んだのがこのロッドです。
ダイワ 紅牙X 69HB
以下、商品説明とスペックです。
全長(cm):206
仕舞(cm):109
継数(本):2
標準自重(g):123
先径(mm):0.8(0.9)
元径(mm):9.3(10.9)
適合ライン(PE):0.6-1.2
適合ルアー(g):40-100
カーボン含有率(%):86
“スタンダードなタイラバロッド
40g~100gのタイラバに対応し、Hクラスのパワーで繊細なアタリを確実にフッキングさせるオールマイティモデル。”
公式HPより
何を買っていいかわからないこともあり、最初はエントリーモデルから。
というより、そもそもベイトリールを持っていないので、そちらも合わせて買わなければいけません・・・
結果、予算をリールに全振りしてオシアコンクエスト201PGを買ったので、ロッドに予算が回りませんでしたw
ダイワ、シマノ、メジャークラフトくらいが、1万円前後でオールKガイド搭載のモデルを展開していました。
元々、センターカット2ピースのティップランロッドで代用していたため、同じくセンターカット2ピースのダイワ紅牙Xに絞った感じです。
最初に悩んだのがロッドパワーの選択です。
どこのメーカーも大抵、3~4段階ほど最大重量ごとに区切られています。
どこでも使えるという意味なら、そのシリーズの最大パワーのロッドを選べば無難ですが、
当時よく使っていたのが60gで、最大でも90gでした。
MAX150gはさすがに持て余すと思い、中間サイズのMAX100gのHを選択です。
仕様
継ぎ
センターカットの2ピースで並継ぎです。
これにより仕舞寸法は小さく収まり、持ち運びにとても便利になっています。
ですが、最終的にはこのセンターカット2ピースが好みを別けると思います。
というのも、ワンピースかバットジョイントの方が、やはりベントカーブが綺麗です。
ショアのエギングやシーバスロッドとは違い、レングスが6ft台と短いため、余計にその違和感を感じてしまいます。
ガイド
オールステンKガイドです。
糸絡みは皆無。
リーダーに短めのしなやかなフロロリーダーを用いれば、アンダーハンドでのちょい投げには対応してくれます。
ブランクス
ティップ
ティップはカーボンソリッド。
目感度はさすがのソリッドで、極小のアタリもしっかりと穂先に現れます。
オレンジのスレッドも見やすくてよいです。
ブレーディングX
バッド部にはX状のカーボンを巻いたブレーディングXを搭載。
ブランクスのネジレを抑制する働きがあるそうです。
シマノのハイパワーX同様、バッドパワーの強化に貢献している、気がします・・・
ただし、ダイワはこのテクノロジーを徹底してエントリーモデルにしか搭載しませんw
シマノを意識しているのか、このテクノロジーそのものを評価していないのか・・・
メーカーの思惑はともかく、X状のカーボンテープはビジュアル的に格好よいので好きですw
テーパー
恐らくレギュラーファーストくらいだと思います。
どうしてもブランクスの丁度真ん中に継ぎがあるため、設計上本当の意味でのスローやレギュラーテーパーは難しい感じです。
ベリーは柔らか目で継ぎに向かって硬くなる印象です。
バットは上記のブレーディングX搭載で硬めなので、ファイトや操作の要は柔らか目なベリーになります。
潮や流れに対して重すぎるタイラバを使うとベリーがもたれて巻くのが重たくなってしまいます。
ベリーのご機嫌を伺いながら重さの選択をすれば、ベストなタイラバを引けます。
感度
感度は普通に良いです。
ソリッドティップの目感度はもちろん、よそ見しながら巻いていても、ブランクスに啄むアタリが手感度として伝わってきます。
筆者使用の他のタイラバロッドとの比較では、
MAX150gでチューブラーのシーウォークタイラバ68MLと比べると、圧倒的に感度には優れています。
一方、紅牙X69HBと同じくMAX100gのヌーボパグロ692ML-Sと比較すると手感度ではどうしても劣ります。
一つはテーパー。
ファーストテーパーのヌーボパグロはソリッドが終わるとすぐにハリのあるベリーが現れますが、紅牙Xは柔らかいベリーに突入します。
後はブランクス。
シャキッとしたヌーボパグロのブランクスに対し、紅牙Xは少しだるんとしています。
テーパーでは出せない粘りをブランクスで出している、という感じなので必ずしもデメリットではありませんが、上位モデルとはその辺で差がありそうです。
使用感
リールシート
リールシートは握りやすく不満はありません。
パーミングもしやすいです。
自重
自重は123gですが、6.9ftのレングスのため重たいと感じることはまずありません。
むしろ軽い印象です。
パワー
ロッドパワーはまずまずです。
というのも、PE0.8号、リーダーフロロ4号16LBでの使用なので、ドラグガチガチのパワーファイトというより、ドラグゆるめのゆったりファイトが基本になるので、ロッドパワーの限界が計れません。
ドラグを出しながらのファイトであれば、真鯛であればどんなサイズでも十分に対応可能だと思います。
青物やサメが掛かればどうなるかは正直わかりませんw
汎用性
筆者はこのロッドをイカメタルでも使用していました。
もっと感度に優れたパリパリなブランクスと、硬めのベリーの方が向いていそうですが、このロッドでも十分にアタリは取れました。
イカメタルは夏シーズンに1~2回程度の釣行であれば、このロッドで十分に代用できます。
掛け調子なのか乗せ調子なのか
どちらかというと乗せ向きです。
アタリがあっても合わせずにそのまま巻き続けて真鯛の反転を待つのが正解です。
ベリーが柔らか目なので、フッキングにはあまり向いていない印象です。
反面、その柔らかいベリーが違和感を与えず離されにくいです。
ドラグをガチガチにさえしていなければ、ロッドは首振りや突っ込みをしっかりといなしてくれます。
ファイトでの不満はありませんでした。
総評
コストパフォーマンスが素晴らしいです。
1万円前半でこの性能だと、正直不満はありません。
代用ロッドでタイラバをやっていた方、これからタイラバを初めてみたい方にはオススメです。
モデルチェンジにより22紅牙Xになっています。