ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

ゴーセン PE エギファイヤー 8BRAIDインプレ

ゴーセンから出ていたエギング用8本撚りのPEラインです。
当時は高かった8本撚りPEの中ではリーズナブルなラインでした。
様々なリールを転々としながら9年間愛用していたラインです。

ゴーセン PE エギファイヤー 8BRAID

0.8号 150mで2500円ほどで購入しました。
今のPEの相場から考えると割高ですが、かつては8本撚りの相場がもっと高く、かなりリーズナブルなPEでした。

当初はエギングで使用していましたが、エギングラインの太さの標準が0.6号、細めで0.5号が主流になっていき出番がなくなっていきました。
その後はシーバスやチニング、ライトショアジギングなど様々なリールを転々とし、最終的にはシーバスにて天寿を全うしました。

地味に150m巻きでオフショアでは扱い辛いという点も就職先が決まらない大きな理由でした。

そのため、約9年間の付き合いですが、共に過ごした時間は長いのに思い出の少ないラインです。
例えるなら、小学校入学から高校卒業まで同じ学校だったけど、絡みが少なくあまり知らない奴、みたいな関係ですw

性質

素材
当時の8本撚りPEとしては安い方なので、グレードも低い方だと予想されます。

ダイニーマなので現在のイザナスでしょう。

感触
適度なハリがある程度で、硬くもなくふわふわもしない絶妙な感触です。

初期はコーティングがあるのか若干のハリ、それが剥がれても少しふわふわになる程度です。

太さ
0.8号の標準的な太さです。

太くもなく細くもないといった印象です。

カラー
1m毎にオレンジとブラックでマーキングされています。

新品時は視認しやすくわかりやすいですが、色落ちしてくるとブラックがグレーに、オレンジもくすんできて境界がボヤけてきます。

色落ちは緩やかでもちはそれほど悪くないですが、ハッキリとしたカラーで使える時間はそれほど長くない印象です。

強度

恐らく使用頻度が伸びない最大の理由が強度です。
単純な引っ張り強度がそれほど高くない、と感じられます。

ファイトに関しての強度は全く問題ありませんが、根掛かり回収率がそれほど高くありません。

特に、エギングで0.6号ではなくわざわざ0.8号を使うのは強度アップが目的です。
具体的には藻場に絡んだエギを引っこ抜くためなので、それの成功率があまり上昇しないなら0.8号を使うメリットは正直ありません。
体感ではスーパージグマンX8の0.6号並の引っ張り強度です。
そういう訳もあって、このラインの使用頻度は伸びませんでした。

ライン放出性

ライン放出性はまずまずといった感じです。
コーティングの関係か、初期では適度なハリがあり、放出はそこまでスムーズではありません。
ただ、使用を重ねると徐々にふわふわとしてきます。

キャストに関しては使いやすいラインです。

扱いやすさ

強すぎない適度なハリと、コーティングが落ちてもふわふわになりすぎないため、扱いやすいラインです。
極端な変化がないため、安定した使用感で使い続けられます。

硬すぎてガイドに絡む、ふわふわすぎてバックラッシュする、という状態にならないため、トラブルは少ないラインです。

総評

点数化しない独自項目による評価です。

強度
引っ張り強度が微妙です。
具体的にはファイトではなく、根掛かり回収率に関して信用ならないラインです。

具体的には8本拠り0.6号の引っ張り強度が強い編み込みピッチ長めのラインと同程度といった感覚です。

飛距離
まずまずといった感じです。
よくもなく悪くもありません。

耐久力
新品時からそれほど強度が高いと感じませんが、その性能は劣化しにくい印象です。
なので、結果的に耐久力は高いといえます。

値段
かつては割安8本拠りPEでしたが、今となってはやや割高のラインです。

カラー
色落ちで境界がぼやけるので正直微妙です。
そこまで色が落ちてなくても、マーキングとして使えるのは初期の間だけでしょう。

扱いやすさ
硬すぎず柔らかすぎない絶妙な使用感です。
初期コーティングがなくなっても、それほど使用感が変化せず使いやすいラインです。



PEラインとしての性能は高いのに、ただ一点、引っ張り強度が信用ならないラインでした。
結局、飛距離やライントラブルなどの評価項目よりも、求める最低基準の強度があるかどうかが一番糸の評価に響いてきます。
0.8号の8本拠りをエギングで使う理由は藻場を攻めるからで、エギの回収も見込んでの採用です。
その一点に不安がある以上、他の評価はあってないようなものでしょう。
よって、あまりオススメできるラインではありませんでした。


現在は廃盤になっており、えぎ人、ワイルドジャーク、エギファイヤーと乱立していたエギング専用PEのラインナップが一新され、アンサーエギングシリーズに統一されています。