ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

ダイワ ネオブーツ NB-3305 ラジアルソール インプレ

ダイワのラジアルソールブーツ、RB-3350からの買い換えで購入したのがネオブーツNB-3305です。
一応、ダイワのラジアルソールブーツとしては最も高いハイエンドモデルになります。

DAIWA ネオブーツ NB-3305


定価14700円

7128円で購入しました。
RB-3350が6500円だったので、それほど変わらない価格で入手できました。
ただ、定価が以前よりだいぶ上がっているので、値上げの影響をもろに受けています。
倍近い値段になっていますw
まあ、あらゆるものが値上げしているので仕方ないのでしょうが・・・

一応、ワイドタイプもありますが、通常タイプのものを購入しました。

用途はRB-3350と同じく砂利サーフがメインです。

急深サーフなので波打ち際の範囲が狭く、ブーツだけで事足りるというわけです。
なのでサーフの必須アイテムとなります。

また、防水なので雨の日の堤防やテトラでも使用しています。

グリップ性能

RB-3350と比較すると、ソールの溝パターンは基本的に同じですが、より立体的に配置されるようになっています。


RB-3350


ネオブーツ

溝が浅く悪くいえば平面に溝があるだけだったRB-3350と比べると、グリップ力は目に見えて上がっています。
ソールが平たいため力が分散されるRB-3350とは違い、立体的部分ごとに力が集中する分、ネオブーツの方が踏ん張りが効きます。

ソールのグリップ力に関しては確実にパワーアップしているという感じです。
雨の日のテトラなどで、その違いがよく現れます。
RB-3350だと濡れたテトラは怖いですが、こちらではなんとかグリップしてくれます。
ここは確実によくなっている部分です。

履き心地

外は硬く内は柔らかいブーツです。
RB-3350と比べると重厚感があり、実際、ブーツ自体は結構重たいです。
初めて履いた時は、かなりゴツイ印象を持ちました。

その厚みのおかげか、ブーツ内の温度は一定に保たれ、夏は急激に熱くならず、冬でも暖かさを保ってくれます。
RB-3350と同じ黒色ですが、あちらは夏に履いているとブーツが熱されて暑いですが、ネオブーツだと温度変化が少なく、かなり快適に使用できます。
真冬の水に使っていても冷やされにくいため、冬でも夏でも使いやすいブーツです。

内側は布地になっているので、柔らかい感触です。
中に海水が入っても乾きやすく、通気性もそこそこ高いです。

ソールもクッション性が高いので歩いていても疲れにくくなっています。

ただ、このブーツの売り文句である柔らからくて伸びがある、という部分だけを見ればRB-3350の方が上です。
悪い意味でペラペラなブーツの方が柔らかくて伸びがありフィット感も良いでしょう。
それに比べると明らかに硬いです。

ネオブーツはあくまで重厚感がある厚めブーツとしては柔らかく仕上がっている、というイメージです。
単純に柔らかさやフィット感だけを求める場合は他のブーツの方が上だと思います。

使用感

着脱、脱ぎ履きは楽なブーツです。


縁もラバーで保護されているため、脱ぎ履きの時、足に触れても痛くありません。



また、サイドファスナーがあるので、ブーツの脱ぎ履きも楽に行えます。

ただ、ワイドタイプでない方を買いましたが、ブーツとしては口がやや広くなっています。
なので、防寒着をかなり重ねている時以外はファスナー無しで脱ぎ履きできました。

逆に、ブーツの外側にレインコートや防寒着を出したい人にはあまり向いていません。
ノーマルタイプでもブーツが広いため、余程裾の広いレインコートでなければ外には出せません。

後方にキックオフがあります。
足が引っ掛かってもキックオフを踏んで脱げるので、履きやすさ、脱ぎやすさはピカイチのブーツです。
筆者のようなランガンスタイルがメインのアングラーにとっては、移動が苦にならず、助かる要素です。

耐久力

約14ヶ月で左足が浸水するようになりました。
RB-3350とほぼ同じくらいの使用期間です。

筆者のフットウェアの買い換え周期は大体一年くらいなので、それよりちょい長いくらいです。
価格を考えれば、RB-3350と同じくらいの耐久力なのは正直物足りない感じです。
もう少し使っていたかったというのが本音です。



14ヶ月ソールの減り具合がこれです。
砂で見えにくいですがw

RB-3350よりは溝が残っていますが、こちらも磨り減ってきています。


肉厚で丈夫そうな見た目ですが、左側のブーツから浸水してくるようになりました。

表面上の亀裂等はありませんが、ソールとブーツの付け根から空気の泡が出てきていました。
どうやら、ソールの接着面になんらかの穴が空いてしまったようです。

結果、ブーツ表面に傷はありませんが浸水する、という残念な状態になってしまいました。
肉厚で簡単には穴が空きそうにないブーツだっただけに、それ以外の部分からの浸水はちょっと想定外でした。

総評

快適性を追求したブーツです。

肉厚にしたことで、若干、柔らかさやフィット感は犠牲になりましたが、保温能力が高く夏でも冬でも快適に使えます。

耐久力に関しては良くはない、という結果に終わりました。
ソールの減り具合を考えれば及第点といった感じですが、もう少しもって欲しかったというのが本音です。

グリップ能力も高いので、テトラ帯でも使えるブーツです。
旧価格で考えれば十分なスペックと性能でした。

新価格になったことで、コストパフォーマンス面については語り辛くなりました。
かつては安かった業務用ブーツも値上がりしてるので、価格の基準がかなり引き上がってしまった感じです。

耐久力は平凡で、柔らかさやフィット感もそれほどですが、苦手な場所や使いにくい状況がないことが、このブーツの強みです。
シーズンや状況を選ばずオールマイティーに使える万能なブーツです。