ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ 20ステラSW 5000XG インプレ

17ソルティガBJ3500SHからの乗り換えです。
金属ローターと金属ボディにより高い剛性感と、下位モデルを寄せ付けない高い耐久力が魅力なリールです。

SHIMANO 20 STELLA SW 5000XG


ギア比:6.2
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):10/13
自重(g):420
スプール寸法(径mm/ストロークmm):54/19
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):105
ハンドル長(mm):65
ベアリング数BB/ローラー:13/1

17ソルティガBJ3500のラインローラー破損を経て、自力で修理はしたものの、常に再発に怯える状態になったため買い換えしたのが19ステラSW5000XGです。
使用感は19ステラSW8000HGと、20ステラSW4000XGがあるため想像がつきやすいおともあり選択しました。
当然、予想通りの使用感で文句無しです。

主にPE2号を巻いてロックショアプラッキングとオフショアプラッキングにて使用しています。

6000XGのスプールとも使い分けるため、実質、6000XGのインプレでもあります。

比較対象は15ツインパワー5000XG、17ソルティガBJ3500SHです。
ギア比違いでは21ツインパワーSW5000HGと16キャタリナ4000H、17モアザン3500も参考にしています。
www.lurelism.com
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仕様

大まかな仕様は20ステラSW4000XGや19ステラSW8000HGと同じのため、そちらのインプレもご参照ください。

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ローター

Xリジットローターという名のアルミニウムローターが採用されています。

ダイワのソルティガシリーズもアルミニウムローターに移行したように、ローター素材は巻き取り力に大きく影響すると筆者は考えています。
実際、ザイオンローターの17ソルティガBJと比較しても、巻き取りの際の負荷が軽減されて楽に寄せることが可能です。
(走ったり抵抗してくる魚とのファイトよりもむしろ、岩や藻やゴミなど無抵抗な重量物を巻き取る時こそ、その違いがハッキリと現れます。)

ただし、感度を求めるならザイオンローラーの方が遥かに上です。
アルミローターでは小さな変化は無視して巻く感じで、水流の変化を感じとるなどなどもっての他です。

ボディ

フルアルミニウムボディです。
現在、シマノのSWや汎用機でフルメタルボディのリールはステラだけになってしまっています。

地味にボディサイズは15ツインパワーSWよりもコンパクトになっています。

ただし、パワーの変化などは特に感じられませんので、若干のコンパクト化に成功しています。

Xシップ
シマノのスタンダードになりつつあるテクノロジーです。
ピニオンギヤのベアリング2点サポートとのことを指します。

インフィニティドライブ
端的にいうとXシップのピニオンギヤとベアリングの間に特殊低摩擦ブッシュを追加したものです。
巻き上げ力の向上に貢献していて、ゴリ巻きできる範囲が上昇しています。

ギア
超々ジュラルミンのHAGANEギアが採用されています。
一応、旧モデルよりは耐久力が増したとのこと。

Xシールド
リールの隙間をパッキンで埋める防水機能です。
これにより無印リールよりも大幅な防水性の向上を実現しています。

Xプロテクト

物理的な構造と特殊グリスで防水性を発揮しIPX8の防水性を確保しています。
使わなくとも波飛沫をかぶるオフショアでは大きなメリットがあります。

ドラグ

8000番と同じくXタフドラグが採用されています。
金属とカーボンワッシャの組み合わせで耐熱性と耐久性が向上しています。

ヒートシングドラグに関しては8000番と同じく未対応です。

バチバチ鳴るドラグ音は5000番でも健在です。
遊漁船で根掛かりした時に注目されて恥をかくのが玉に瑕。

ラインローラー

ラインローラーにもXプロテクトの防水機能が備わっています。
防水性は間違いなく向上していますが、初期状態でも回転性能はぶっちゃけ微妙です。

使用感

自重
メーカー表記で420gです。
23ソルティガ5000XHが365gと考えると重いリールになりますが、実際のサイズ感が同等の23ソルティガ6000XHが400gなので重さに関しては誤差の範囲でしょう。

むしろ、5000番と6000番でベールアームサイズの違うソルティガのラインナップの方が意味があり、実質スプールサイズの違いしかない20ステラSWの5000番と6000番はほとんど違いがありません。
筆者のようなPE2号運用だと23ソルティガ5000XHの方が重量面でメリットが大きいと感じるので、ステラSWの5000番にも差別化の要素が欲しいところでした。
少なくとも、6000ではなく5000を選ぶからにはライトな要素が求められているはずで、番手毎の差別化に関してはソルティガの方が進んでいます。

巻き心地
もはや、この番手のリールに求める要素ではありませんが、巻き心地に関してはあってないようなものです。
SW4000XGの時からそうですが、15ツインパーSWからそこまで大きく変化しているとは言えない感じです。

それでも、マグシールドで重たくハイパーデジギアでざらざらする17ソルティガBJ3500SHよりはよい感じです。
逆にマグシールド要素が減り、マシンカットデジギアの16セルテートHD3500SHの方が巻き感に関してはステラSWより上だと感じる程度です。

リールパワー

金属ローターとインフィニティドライブによりゴリ巻き能力が上昇しています。
ゴリ巻き能力は15ツインパワーSWよりも進化していると感じる部分で、巻き取りの楽さでは17ソルティガBJよりも勝っています。

オフショアジギングでの、ポイント移動でのジグ回収のような虚無な作業において、金属ローターの巻き取り力は、回収作業の肉体的負担を減らせるため大きなメリットになります。
特に水深が100メートルを越えてくると、ただ巻くだけの回収が苦痛になってきます。
その場合、17ソルティガBJや17モアザンよりも、20ステラSWや21ツインパワーSWの方が圧倒的に回収が楽なので、オフショアに関しては金属ローターの方が絶対にオススメです。

ダイワリールのラインナップでは金属ローターはソルティガオンリーでしたが、今年からはセルテートHDが金属ローター金属ボディでリリースされるので、オフショアでダイワから候補を探している人にも選択肢が増えました。
逆に感度を重視するならザイオンローターの方が優れているので、ヒラスズキやショアの巻物メインだとそちらの方が適しています。


他リールとの比較

15ツインパワーSW5000XG

リールとしては上下関係がありますが、基本性能に関してはそこまで大きな差はありません。
上下関係に加えて新旧での比較なのでフェアではありませんが、それでも大きな差はなく全体的な使用感や印象は同等です。

これはコンセプト上仕方ありませんが、ステラSWからいくつかの要素を引いたものがツインパワーSW、という問題上、その引いた要素が実釣において明確に反映される程のものではないことが原因でしょう。
金属ローターが樹脂ローターになるくらいの差であればハッキリとした変化になりますが、実際は金属ボディが半分樹脂になり、ベアリングや諸々のパーツグレードを落とす、というカタログ上では目に見えて絶対的な違いがあっても、実釣レベルでの差はあまり感じない変化です。

ぶっちゃけハイブリッドアルミニウムボディかフルアルミニウムボディかの違いは実釣レベルでは、少なくとも筆者には判別不能でした。

それでも耐久力に関してはステラが完全に上です。
どうしてもツインパワー・キャタリナ・セルテートHDの方はそれほど出番がなくてもギアが破損してしまいます。
全体で見たときの目に見えた変化は小さくとも、全ての細かいパーツ一つ一つが違うようで、その差が耐久力に直結しています。
地味にツインパワーSWの修理代は高いので、2回修理が必要になればその時点でステラを越えてしまいます。

17ソルティガBJ3500SH

17ソルティガBJでも十分に基本性能は高く、耐久力も高めです。
マグシールドのオイル漏れで回転が恐ろしく重くなったり、ラインローラー部分の解離などトラブルはありましたが、修理代の高いギア関係のトラブルは未だにありません。

ソルティガBJはザイオンローターにより巻き感度が高いというメリットはあります。
ただ、それがそのまま反転して、巻き抵抗が重いというデメリットにもなります。

一番どうでもいいのに決して避けては通れない回収作業を如何に楽にできるか、の観点で考えればステラSWに軍配が上がり、同じ理由で15ツインパワーSWの方がそれは楽です。

筆者は感度を捨ててでも楽な方を取りステラSWをメインにしています。

総評


耐久力の圧倒的に高いツインパワーSW、と言えばステラユーザーは怒るかもしれませんが、客観的に見れば実釣レベルでの差は無いに等しいです。
仮にエクストリームな状況が発生したとしても、この番手だとリールではなくフック強度とライン強度が勝敗を決すると思います。
それでも主観的に見れば、かなり好きで気に入っているリールで使用頻度も高いです。
何より、圧倒的な耐久力に関しては文句のつけようがありません。

とにかく、耐久力に関しては完全にステラSWが上で、これに関しては下位リールでは越えられない壁があると感じます。
使用頻度が9:1くらいでステラSWの方が多いにも関わらず、ギア破損は15ツインパワーSW・16キャタリナ・16セルテートHDの方は発生していてステラSWは未だに不具合ゼロです。
SWリールはギア単価だけでもかなり高く、メーカーの修理代も高額になるため、修理内容次第では1回オーバーホールが発生するだけでトータルコストでステラSWを越えたりします。

故に、カタログスペック上のステラSWとツインパワーSWの差異は、巻き感だとか剛性だとか半プラとかの問題ではなく、細かいパーツ精度の違いによる耐久力の差なのでしょう。
同番手のリールとしての完成度は16セルテートHDでもう完結していると感じるため、20ステラSWは目には見え辛いが必須ともいえる耐久力の面を追及し実現したリールです。

20ステラSWは廃番になり、26ステラSWにモデルチェンジしています。
大きな違いは無印シリーズで賛否両論のあった密巻きことインフィニティクロスの有無ですが、フィッシングショーで触った感じは無印よりもマイルドになっていて、普通にありな感じです。
ただ、物価高等の影響で実売価格も上昇傾向にあります…