ライトゲーム汎用ロッドとして購入しました。
エギングロッドではカバーできない範囲を網羅するための起用です。
適合ウエイト内のあらゆる釣りに適性があります。
Blue Current ブルーカレント 85/TZ NANO All-Range

Length:2570mm
Weight:83g
Section:2pcs
Lure:3~21g
Line:Pe0.4~1
Carbon:99.7%


渡り歩いたライトゲーム汎用ロッドの最終到達点です。
ヌーボティーロ78L、ブルーカレントII80と当初はよりライトなモデルからスタートしましたが、結局筆者が良く使うルアーは12g以上ということもあり、上限を引き上げるためグラマーロックフィッシュ85PEスペシャルを経てブルーカレント85TZ/NANOにたどり着きました。
筆者はシマノC3000番と合わせての使用です。
ラインはPE0.4~0.6号。
比較対象はグラマーロックフィッシュ85PEスペシャル、ブルーカレントII80、ヌーボティーロ78Lです。
www.lurelism.com
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仕様
自重
メーカー表記で83gです。
グラマーロックフィッシュ85が129g、ヌーボティーロ792Lが99gと考えるとかなり軽量なロッドです。
エギングロッドの8.5ftクラスと比較してもやはり軽量なロッドです。
この軽量ブランクスにより感度を得ている印象で、軽いながらもハリのあるブランクスです。
ガイド

チタンフレームKガイドのトルザイトリングです。
KLガイドが採用されています。

ガイドの足は低いものの、大きめのガイドが採用されている関係で、ライン抜けは良く飛距離もしっかりと稼げています。

ティップセクション側もエギングロッドと比較してもやや大きめのリングが採用されており、グラマーロックフィッシュとは対局的で全体的に大きめのガイドセッティングです。
バットガイドに関してはエギングロッドよりも大きめのシーバスロッドクラスのものが採用されています。
継ぎ

逆並継ぎです。

抜け等は発生しておらずら特に問題はありません。
グリップ

セパレートグリップ仕様です。

リールシートはアップロック仕様になっています。

こちらも特に問題なし。
ブランクス

バットからネーム部分まではラメ塗装です。

ネーム部分からティップまでは他のヤマガブランクスのブランク同様、薄い黒塗装が施されています。
他のヤマガブランクスロッド同様に粘りのブランクスが特徴です。
触った感じはティップ~ベリーには適度なハリを感じます。
ただ、カリカリな反発があるわけではなく、じわじわと負荷を与えながら復元するイメージです。
重量が83gと軽量でありながら、その粘り強いブランクスによりロッドパワーを発揮するブランクスに仕上がっています。
軽量化したブランクスで感度を確保しつつ、粘りのブランクスとナノアロイ等の破断強度を増すカーボン、レギュラーよりのテーパーで強度とパワーを担保しています。
ナノアロイ
ナノアロイを使用したカーボンが採用されています。
端的に言うと破断強度を上げるテクノロジーです。
粘りのブランクスのテイストに一役買っていると思われます。
テーパー
レギュラーかレギュラーファーストな印象です。
ファイトに突入するとロッド全体が曲がりスローテーパー寄りの曲がり方をします。
可変的な要素があり、常にロッド全体で仕事をする感じなので、ファイトは安定しバラシの少ないロッドに仕上がっています。
断続的な負荷、テンションの強弱を抑制する安定したファイトができる一方、強引な力業のパワーファイトは苦手です。
この辺りは強いバットのグラマーロックフィッシュの方が向いています。
使用感

飛距離
ジグヘッド+ワームだと2.5gのヘッドから、メタルジグは20gまでフルキャスト可能です。
概ね、適合ルアーのスペックはエギングロッドと同等になります。
5g以下の軽量ルアーのキャストはティップで打ち出す感じです。
その際はハリのあるロッドに感じられます。
6g~12gくらいのルアーはベリーも使ってのキャストになります。
この辺りから明確に投げやいと感じられます。
一方、15g以上になると、ロッド全体を使ってのキャストになります。
上限の20g付近になると、バットまで使ってのキャストになりますが、エギングロッド程の復元力がある訳ではないので、スイングスピードはやや速めくらいでキャストで飛ばせます。
総じて、全てのルアーに対して及第点の飛距離を出せる一方、抜きん出る得意なルアーもない印象です。
あらゆる釣りやルアーに対応するため、操作性の中間点を突き詰めたロッドといえます。

感度
8.5ftで83gの軽量なブランクス、言い換えれば薄めのブランクス径により、感度を高めたロッドです。
ですが、反響や振動の伝達力はそれほど高くない印象です。
アジングロッドやエギングロッドのような金属的なアタリをとるのは得意ではありません。
そもそもブランクスが高弾性のパリパリテイストではないため、復元力による感度はほとんど望めない感じです。
また、グラマーロックフィッシュのような柔らかいティップによる目感度にも優れてはいません。
このロッドの感度は、軽量化されたブランクスにより、その変化を捉える能力に終始しています。
このロッドの感度を評する場合は、個人のロッド遍歴で評価がかなり別れると感じます。
ライト寄りの汎用ロッドとしてポジションの被るエギングロッドからこちらに移った場合は、反響感度が感じられないため、感度がそれほど良くはないという印象になると思います。(当然、使っていたエギングロッドに依存します)
感度は決して悪い訳ではないものの、その根元は8.5ftクラスの中でも軽量ロッドであることに由来していて、タックル総重量でも上下するので、ロッド以外の要素にもかなり左右されます。
故に感度を生かすためにも、リールは軽量なものを選択するのがオススメです。

操作性
ライトゲーム汎用ロッドとして様々な釣りに対応できる万能ロッドとして優秀です。
あえて、釣種専用を用いないメリットとして、ロッドのポテンシャルを引き出しやすい、という利点があります。
臨界点や限界値はどこなのか、どのようなバイトでどう反応が出るのかなど、釣種を超えて蓄積されたデータを共有することで、ロッドの性能がより引き出しやすくなります。
使い込めるメリットは大きいでしょう。
アジング・メバリング
アジングはジグヘッド単体なら2.5gは欲しいところです。
グラマーロックフィッシュ85PEのような柔らかいティップがある訳ではないので、超軽量ルアーはティップとベリーを使ったキャストになり、若干空振りのような感じになってしまいます。
2.5gからティップ~ベリーに重みを乗せれるため、キャストの難易度が下がります。
また、軽すぎると仮に投げれた所で、ジグヘッドの現在の状況を見失いがちです。
テンションフォールで重みを感じとることができる重量もまた、2.5gからといった感じです。
この重さがあれば着底もわかります。
小型ジグも3gくらいからが快適になります。
エギングロッドとの違いとして、小型ジグなどの極小フックを伸ばされないという点です。
ブランクス全体で負荷を分散するイメージなので、バラシにくくフックも伸ばされにくいというメリットがあります。
エギングロッドに近い使用感とスペックで、エギングロッドが苦手な小型ルアーで弾かず、フックも伸ばされず、バラさずファイトできるのが魅力です。
一方、これは汎用ロッドの宿命で、グラマーロックフィッシュと同様、最初からアジングやメバリングを狙いにいく状況ではこのロッドは選択肢には入らない所は同じです。
アジングはアジングでも、筆者はやったことのないフロートリグやキャロライナリグ向きでしょう。

メッキ・カマス・ライトロックフィッシュ
グラマーロックフィッシュと同じく、こちらがルアー的にはど真ん中のターゲットになります。
特にメッキ・カマス相手には有利です。
エギングロッドではバラシが連発するカマスも、ブルーカレントであればキャッチ率が上昇します。
ヒット後に強い突っ込みが入るメッキにも有利です。
無駄に反発力のあるロッドだと、メッキの突っ込みでテンションの強弱が発生しフックアウトする所を、あまり負荷の変化が発生せずに安定したやりとりが可能です。
ライトロックフィッシュに関しては、筆者は外道でかかるくらいでしか嗜んでませんが、根に潜られるのを防ぐ、という意味では硬いバットのあるグラマーロックフィッシュの方が有利です。
反発力のあるエギングロッドの方が引き剥がしやすく、ブルーカレントはロッド全体が曲がって衝撃を吸収する都合上、強引に引き剥がすのは苦手です。
シーバス・チニング
筆者はチヌトップのみですが、チニングにも適性があります。
グラマーロックフィッシュのような柔らかい穂先による水噛みではなく、程よいティップ~ベリーで軽快なアクションをつけることができます。
特にペンシルやペンシルポッパーのドッグウォークはアクションをつけやすいと感じます。
また、こちらもシーバス相手に適性があります。
ソリッド程の繊細さはないものの、アタリを弾きにくい穂先なのでマイクロベイトパターンやバチ抜けパターンでも使えます。
ヒット後も粘りのブランクスでバラシにくく、無駄に暴れさせないためフックアウトを防げます。
(ただし、体力もさほど奪えていないので、ランディングの際は抵抗されがちです)
シーバスは魚のサイズよりも、シチュエーションで難易度が変わるため、このロッドで使うであろう状況では十分な性能を発揮してくれるでしょう。

小型中型青物
グラマーロックフィッシュやエギングロッドと同じく小型・中型青物への適性があります。
バットが硬くそこでのファイトになるグラマーロックフィッシュとは違い、ロッド全体を曲げ込んだファイトになるため、安定したやりとりが可能です。
曲げ込み自体はエギングロッドでも同じような感じになりますが、ブルーカレントの方がじわじわとした復元力で負荷を与えるため、不用意に魚を暴れさせにくく、バラシを軽減してくれます。
ただし、エギングロッドよりも奪える体力が少ないのか、やはりこちらもランディングで抵抗されがちです。
とはいえ、不意のナブラやボイル撃ちの場合も対応できるため、ライトゲーム汎用ロッドとしての性能は間違いありません。
エギング
エギングに関しても完全にカバーしています。
エギ3号の操作性はエギングロッドとあまり遜色ありません。(当然、その使用感が好みかどうかは別問題です)
エギングへの適性はグラマーロックフィッシュよりも上で、このロッドでエギングシーズンを通しで使えるポテンシャルがあります。
ライトゲームがメインでエギングもする、という使い方ならエギングロッドを使うよりもメリットの方が大きくなるのでオススメです。
逆にエギングがメインの場合はエギングロッドから探した方が無難です。
総評

まとめると、軽量なブランクスで感度を確保し、粘りのブランクスやナノアロイ、レギュラーよりのテーパーで強度とパワーを捻出したロッドです。
エギングロッドが苦手とする小型ルアーと小型ターゲットも網羅しつつ、エギングもこなせるため、事実上エギングロッド以上に汎用性のあるロッドといえるでしょう。
故にライトゲーム汎用ロッドとしては完成されていると思います。
同じくライトゲーム汎用ロッドであるグラマーロックフィッシュ85PEスペシャルと比較して、癖のないどんな状況でも同じように扱えるロッドに仕上がっています。
逆に言えば、各専用ロッドと比較した場合、及第点には達しているものの、全てにおいてあと一歩及ばない要素があるのも事実です。
少なくとも筆者の使うシチュエーションにおいて、このロッドこそ最高の使用感だといえる状況は特段ありませんでした。
一方、あらゆるジャンルにおいて、高いレベルでこなせる万能ロッドであることも間違いありません。
以下、筆者都合でしかありませんが、結局はグラマーロックフィッシュと同じく、エギングロッドと2本使いをするのであれば、もう1本はよりライトなアジングロッドやメバリングロッドでなければその意味がない、という結論に至ってしまいました。
冷静に考えればそうなんですが、ブルーカレント85TZ/NANOは1本であらゆる釣りをカバーするというコンセプトなので、当然、このロッド1本で幅広い釣りをする人にこそ最適なロッドです。
エギングロッドとの併用では役割が被りすぎていて、本来のこのロッドの良さを全く生かせませんでした…
ライトゲーム汎用がメインでたまにエギングもする、という方には特にオススメのロッドです。