購入から2年ほど経過して、ギアも若干ゴリゴリしてきたため、このタイミングでインプレその2です。
中堅リール以上ならオーバーホールで修理ですが、価格帯的に買い直した方が安そうなので、このまま完全に壊れるまで継続使用になりそうです。
DAIWA 20 CREST LT5000CXH
17セドナと同じポジションで使用しているリールです。
用途はメタルジグ30~40gくらいを使ったライトショアジギングやサーフフラット、デイシーバスなど。
相棒はクロステージシーバス96Mやムーンショット96Mなど。
ハントルシャフトを18レガリスの60mmハンドルに、ノブをゴメクサスのEVAラウンドノブ38mmに交換しました。
スプールにゴールドが入っているので、レガリスのゴールドハンドルが似合っています。
インプレその1はこちら。
ドラグ性能
ドラグは前作の16クレストから格段に進化していたと感じました。
ATDにより粘るドラグに仕上がっており、じわじわとターゲットの体力を奪っていきます。
身切れ防止やラインブレイク防止というよりは、ターゲットを弱らせることに向いたドラグになっています。
そのお陰もあって、サメファイトやエイファイトでもそこまで時間を要せず対処できています。
ドラグが出すぎて走られているだけの状況になりにくいので、主導権を奪われにくいリールでした。
ただ、ドラグの初期設定を若干弱めにしておかないと、急な衝撃に対してドラグがスムーズに放出されずラインブレイクする可能性があります。
特に普段シマノリールを使っている人は若干弱めに設定しておいた方がよいでしょう。
カスタム性
ラインローラーのベアリングは16クレストと同じキットで追加できました。
デフォルトだとハンドルノブの追加はできません。
シャフトを壊して交換する方法もありますがハードルは高めです。(心理的にも)
20レブロスまではハンドルシャフトとノブが一体型となっているので、ベアリングの追加やノブの変更ができない仕様になっています。
シマノの場合は17セドナからノブのベアリング追加と交換ができるので、そこは劣っている部分と言わざるを得ないでしょう。
オススメできるかと言われれば微妙ですが、筆者は18レガリスのハンドルシャフトを装着しています。
レガリスからはノブの交換ができるので、ベアリングを2個追加し、ハンドルノブをゴメクサスのものに変更しています。
レガリスのハンドルが2000円前後です。
ハンドル長は自由に選べます。
LT5000に合わせるなら60mmがオススメです。(18レガリスのLT5000かLT4000D-CXH)
ダイワ(DAIWA) 純正パーツ 18 レガリス LT4000D-CXH ハンドル 部品番号 66 部品コード 1H2B23 000600191H2B23
ハンドルノブはゴメクサスのEVAラウンドノブ39mmを装着しています。
ノブの価格が2000円くらいです。
ベアリングはゴメクサスのものを使えば追加で購入の必要はありません。
ただ、若干錆びやすいので定期的にオイルの注油は必要です。
心配な場合はミネベアのベアリングを買えば送料含めても安いです。
汎用性の高いベアリングなので今後のことも考えてまとめて買ってもいいでしょう。
ハンドルシャフトとノブで4000円になります。
本体価格と合わせるとレガリスを超えてしまっています・・・
レガリスにゴメクサスのノブを取り付ける方がコスト的に安い可能性があるので最終的には微妙なカスタムです。
耐久力
1年経たない内にギアがゴリゴリになりました。
ただ、サメ、ツバクロエイ、アカエイ、サメ、と怒涛の4連続でメーター超えの軟骨魚類と戦った結果なので、リールの問題かと言えば違う気もします。
同じ状況でステラだったら無事だったかと言われれば微妙でしょう。
13バイオマスターSW4000や15ストラディックならギアが逝っていたはずです。
なので結局のところ、耐久力に関しては測定不能となりました。
コストを考えると、オーバーホールに出すより新品を買った方が替えスプールも増えるのでお得です。
ただ、巻き心地に関しては初期性能はそれほど持続しなかった印象があります。
3釣行目くらいから、若干、ザラツキが現れ始めました。
初期性能の維持ということに限れば17セドナの方が高かったという印象です。
20クレストか20レブロスか
20クレストと20レブロスで悩んでいる場合にどちらを買うべきか。
前回のインプレでも触れましたがボディの肉厚が違うので、高負荷の状況ではクレストの方が良い感じです。
レブロスはリールフットが細いので、強い負荷がかかるとそこが捻れるように曲がってしまい、不安を抱えながらのファイトになってしまいます。
なので、剛性に拘るならクレストの方が安心できます。
ただ、キャストする釣りに慣れていない方や、これから釣りを始める初心者の方だと話が変わってきます。
恐らく、釣りに慣れている方はそういう機能があることすら意識していないと思いますが、ローターブレーキの有無がかなり響いてきます。
ローターブレーキはベールを上げた際に、ローターが動かないようにブレーキをかける機構です。
ローターが動いてしまうと、オートリターン機能によりベールが勝手に閉じてしまいます。
キャストに慣れている人はほぼ関係ありませんが、初心者の方はキャスト時に姿勢が安定せず、ハンドルが勝手に回転することがよくあります。
ローターブレーキ無しだと、その動きでオートリターンが発動してメタルジグなどの投擲中にベールが閉じ、ロッドの破損や最悪の場合は怪我にも繋がってしまいます。
キャストの度にベール戻りが発生すればルアーロストやラインブレイクが頻発することになり、使用者には相当なストレスになります。
そのため、キャストする釣りに慣れていない人や、これからルアーフィッシングを始める人には20クレストはオススメできません。
20レブロスか、シマノのサハラ以上のリールが良いでしょう。
17セドナの方もシマノのベール戻り防止機構フリクションリングは搭載されていません。ただ、あちらはベールを上げた際のクリック音が若干の抵抗になってクレストよりは多少ベール戻りがマシです。ただ、いずれにせよ初心者の方にはオススメできません。
ビギナーの方はレブロスかサハラを選んだ方がトラブルなく釣りができます。
20クレストか17セドナか
カスタムの自由度を考えればセドナの方がコストパフォーマンスに優れています。
ノーマルで使うことを考えればラージタイプT字ノブで粘るドラグのクレストでも良いといった感じです。
ルアー初心者で予算があり、どらからかしか選べない場合は、ベール戻りを多少でも軽減できるセドナの方が良いです。
どちらもベール戻り防止機能はありませんが、セドナはベールを上げた際にクリック音がカチッと鳴りますので、中途半端にベールを上げてしまう上げミスを防止でき、尚且つ、クリック音が抵抗になってベール戻りを気持ち防ぐことができます。
ノットに慣れていない初心者の頃のラインブレイクは釣りが億劫になるくらいにはストレスで、ルアーロストも精神的ダメージが大きいでしょう。
予算が許すならレブロスかサハラですが、そうでないなら、ほんの僅かでもリスクを回避する意味でセドナの方をすすめます。
総評
巻き心地はかなりザラザラ、若干ゴリゴリになってきましたが、オーバーホールは見送りで、継続使用で様子をみたいと思います。
カスタム性の低さは覆せないので、そこまで考慮したらやはり17セドナの方をオススメします。
ゴメクサスの登場でカスタムノブのハードルが一気に下がったので、今まで以上にデメリットとしては大きくなったと感じます。
よって、ローターブレーキ未搭載のことも考慮すると、最初の一台というよりは慣れてきてからのもう一台、といったリールです。
普段、釣りに慣れている人ほど、ベール戻りは理解できない現象なので、これから釣りを始める方にオススメする場合はダイワならレブロス、シマノならサハラの方が良いでしょう。