ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ パワーフィンガー インプレ

投げ釣りをメインにしていた頃から愛用しているフィンガープロテクターです。
40g以上のジグやプラグを投擲する際のお供となります。
筆者はグローブと使い分けたり、スリーフィンガーのグローブと組み合わせたりして使っています。

SHIMANO パワーフィンガー GL-041C

f:id:lurelism:20210918001442j:plain

定価 2100円

筆者はLLサイズを使用しています。
紛失により現在は2代目ですw

投げ釣りでの必須アイテムです。
ルアーでもライトショアジギングやプラッキング、オフショアキャスティングなどで役立つアイテムです。

投げ釣りをメインにしていた頃は無くてはならないアイテムでした。
というのも、30号~33号の天秤をキャストしようとすると、ラインにかける指への負荷が大きく、生身のままだと3~4投で限界がきてしまいますw
特に、投げ釣りはリーダーの代わりにテーパーラインを結ぶため、実際に指にかける部分の糸はPEなら8号、ナイロンなら12号相当であることが多く、指にかかる負担も相当なものです。
フィンガープロテクターを忘れると釣りを断念したくなるほどの必須アイテムでした。

同じ理由からショアジギングやオフショアプラッキングなどの重たいルアーを投げる釣りでも活躍してくれます。
60gを越えるジグや、40g以上のプラグを投げる際は、指の保護は必須だといえるでしょう。
そのためか、ルアー用のカラーラインナップとしてオシア仕様のものがあります。
筆者は投げ釣りの時からオシアのものを使っていましたw

とはいえ、ルアーではグローブ派の人の方が多い気がします。
あちらは手も保護してくれるのに対し、こちらはシンプルにキャスト時の指のみを保護する仕様です。
逆に言うと、その部分だけに特化しているので、グローブなしのプロテクターのみで身軽にしたり、グローブを装着した上でプロテクターを装着して自分好みのセットを作ったりと自由度の高いアイテムです。

仕様

f:id:lurelism:20210918001511j:plain

プロテクター部分にカンガルー皮のレザノヴァが使用されています。
強度面では大変優れています。
プロックスのフィンガープロテクターなどの人工皮革などは、長期使用しているとボロボロになってきますが、レザノヴァの表面は変化がほとんどありません。
プロテクター部分がボロボロになるとラインとの摩擦が増えるため、ラインへのダメージを気にする方にはかなりオススメです。
ただし、濡れたり洗ったりを続けていると、革なので硬くなってきますw

使用感

f:id:lurelism:20210918001541j:plain

レザノヴァ部分にある程度の硬さがあるため、指にかかる負担を大幅に減らしてくれています。
それでもって、感度面にも優れていため、指にかけたラインを離すリリースポイントが鈍りにくく、生身に近いキャスト制度を出すことができます。

通常のフィッシンググローブでフィンガープロテクターをかねる場合は、この感度面で犠牲になる場合がよくあります。
グローブの指先部分が厚すぎると、指にかけたラインの感覚があまり伝わらず、ラインのテンションやリリースのタイミング、そもそもリリースできたのかどうかなのかの微妙な感覚が伝わってきません。
そのため、キャスト制度が生身に比べて圧倒的に劣ってしまいますが、このフィンガープロテクターだとテンションの強弱を感じやすく、リリースのタイミングが狂いにくいという利点があります。

まあ、フィンガープロテクター付きのグローブでも効果は似たようなものですが、逆に言うとフィンガープロテクターの有無はキャスト制度面では非常に重要だといえます。
ただのフルフィンガーのグローブとはその点で大きな差があります。

パワーフィンガーはサイズ展開が細かく面倒なんですが、それがフィット感を高めることに貢献しており、感度に繋がっているのだと思います。
フィンガープロテクターの中でもより感度が高いと感じるアイテムです。

メリット

そもそもフィンガープロテクターのメリットは何か、です。
筆者も常にフィンガープロテクターを使っている訳ではありません。

ロックショアなどのジギングやプラッキングでは、両手を保護する意味でもフィンガープロテクター付きのグローブを装着しています。
オフショアキャスティングやサーフなどでも、日焼け防止のことを考えればフィンガープロテクター付きのグローブを使うことの方が多いです。

では、いつ使うのか・・・
フィンガープロテクターが活躍するのは、グローブを装着できない、またはふさわしくないタイミングです。

投げ釣りなどが正しくそうで、エサに青イソメや石ゴカイ、マムシなどを使うため、グローブを装着したままエサを装着していては、グローブに虫エサの汁がついてしまい衛生的にもよろしくない状態になってしまいます。
かといって、エサの交換の度にグローブの着脱をするのはかなり億劫です。
その点、フィンガープロテクターだと、使わない時は指から外せばよく、汁でプロテクターが汚れる心配はありません。
そのため、エサ釣りの人はもちろん、エサとルアーを兼用でしている場合では、グローブよりもフィンガープロテクターの方がメリットが大きくなります。
活きアジを使う場合なども、フィンガープロテクターだと指を外すだけで良いので、グローブの着脱などをせずに済みます。

f:id:lurelism:20210918000303j:plain

他には真夏の釣りなどでも役立ちます。
本来はそう言う時こそ日焼け防止でグローブの方が良いのですが、日差しの強い猛暑でグローブを装着するのはなかなか暑苦しい場合がありますw
そんな時でもフィンガープロテクターだと涼しい状態で釣りをすることができます。

フィンガーレスやスリーフィンガーのグローブなどと合わせる場合などでも活躍します。
特に防寒用のチタングローブなどで、フィンガープロテクターが標準装備されていないものとプロテクターを組み合わせて使えるメリットがあります。

基本的にグローブのように状況によって着脱する必要がないことが魅力です。

総評

重たいルアーをキャストする人にはオススメのアイテムです。
バッグなどに忍ばせておくと、魚の粘液や血でグローブが使えなくなった時などにも重宝します。
60g以上のルアーをキャストするに生身は苦痛でしかないので、もしもの時の備えにもなります。

価格はフィンガープロテクターとしては高い部類になります。

ただし、プロテクター部分の耐久力と感度面に優れているので、価格に見合った性能があると言えるでしょう。
フィンガーレスやスリーフィンガーのグローブとも共存ができるため自由度も高く、オススメのアイテムです。