ハピソンから出ているチェストライトです。
元々ネックライト派だったこともあり、発売前から注目していたライトです。
今まではゼクサスやジェントスのヘッドライトをネックライトとして使用していましたが、だらんとぶら下がる感じになって焦点を合わせにくかったため、発売後すぐに購入に至りました。
ハピソン Hapyson チェストライト INTIRAY インティレイ YF-200
購入時の価格は7000円丁度くらいでした。
ライトゲームで有名な34とのコラボ商品です。
体が傾いてもライトがぶらぶら動かない、というのを最大の売りにしていました。
ヘッドライトをネックライトとして使うと、どうしてもベルトを絞れないため、ライトがゆらゆらと動いてしまい、焦点が安定しません。
それを絞れる紐と重量のバランスで解決したのがこのライトでした。
そこまでして筆者がネックライト化をしていた理由は、ヘッドライトは頭に装着すると重いからです。
また、頭に装着するとズレてきて、逆にベルトをキツくすると頭が締め付けられて痛くなったりと、ライトの挙動が気になり集中力を削がれる場合が多々あります。
無理な体勢をとると落下する心配もあったりと、かなり気を使わなければなりません。
その点、ネックライトだと装着してしまえばずれることも落ちることもないので、釣りの方に集中することができます。
そんな不満のある状態でのリリースだったため、思わず飛び付いてしまいました。
仕様
明るさ
ダブル点灯で400ルーメンです。
基本はこのダブル点灯を使っています。
ヘッドウォーズHW-000Xで300、ZX-700BKで400と考えると十分な明るさです。
一応、ブーストモードで600ルーメンになりますが、ボタンを長押ししている時限定なので、実際に使用する機会は皆無といってもいいですw
ブーストモードの使用には確実に片手が取られる上に、20秒という時間制限もあるので、ダブル点灯からあえて使う程でもないと言った感じです。
ダブル点灯でスポット、ワイドの両方をカバーできて、光量も十分なので釣りのネックライトとしてはそれで文句はありません。
赤LED
ルアー交換の際に重宝する赤色LEDライト付きです。
魚から見えにくく警戒心を与えない、というメリットがあります。
それ以上のメリットとして、釣り場でのトラブルを少しでも回避できる、という大切な役割があります。
夜釣りでのライト系のトラブルはわりと多いので因縁をつけられるような隙を見せない、という意味でかなり重要です。
自重
電池込みで約200gです。
軽いとはいえませんが、首からぶら下げるため体感の重みはほとんどありません。
重さの影響を受けない、というのはネックライトの強みです。
電池
電池は単3電池4本を使用します。
重量増の原因ですが、首からかけるため気になりません。
充電池の使用は一応認められています。
新旧・異種の電池を混用しない。
使用後は電池を器具から出す。
使用前に電池を満充電にする。
この三点を守れっていれば使っても良いみたいです。
そのため、釣行ごとに充電することで常に明るい状態を維持することができます。
耐久力
パーツ部分の耐久性に関しては今のところ問題ありません。
首からかける都合上、ヘッドライトのように落下して壊れる、といった心配がありません。
また、電池ボックスもゴムの蓋をかぶせるだけなので、バネに負けて樹脂が破損するということもありません。
ただし、その構造も相まってか、防水性はあまり優れていない可能性があります。
防水タイプは防滴型で飛沫に対しての保護とされるIPX4程度となっています。
小雨やちょっとした雨程度では問題ありませんでしたが、背中が痛いレベルのゲリラ豪雨級の中で釣りをした後、右のライトの光量が弱くなってしまいました。
その後、ダブル点灯の機能も使えなくなってしまいましたが、こちらは無事に復旧しました。
ただし、しばらくは右側のライトが単体ではほとんど使えなくなり、現在は点灯するも光量はやや落ちてしまいました。
ダブル点灯がメインなので致命的ではありませんが、一部機能が消失したショックは正直あります。
同じ状況で友人に貸していたジェントスHW-000Xは無事だったこともあり、このライトの防水性は少し頼りないかもしれません。
後続モデルの電池式も同程度のIPX4相当ですが、バッテリー式はIPX5相当なので、雨の中の釣りがメインになる人はバッテリー式の方が良いかもしれません。
まあ、飛沫程度と言っているのに、豪雨の状況で使うなと言われればそれまでですがw
デメリット
ネックライトの利点ばかり述べてきましたが、どうしてもヘッドライトを越えられない壁があります。
それは、両手が塞がっている状況で光の向きを変えられないことです。
それが釣りの具体的にどのタイミングで訪れるのか・・・
そう、釣りで最も重要且つデリケートな場面、ランディングの瞬間ですw
片手にロッド、もう一方にランディングシャフトを持っている状況では、胸元のネックライトの方向を操作することができません。
ヘッドライトならば頭を動かすことで、獲物とネットを確実に照らすことができますが、ネックライトは自分が姿勢を変えたところで方向は変わらず、狙った場所を照らせません。
これは、地磯であれば月夜であっても焦点の合わない光でのランディングになり苦戦します。
よほど明るい常夜灯のあるポイントでもなければ、ランディングの難易度は格段に跳ね上がってしまいます。
ネックライトをメインで使う場合は、太刀魚などのぶっこ抜きが成立する魚など、ランディングネットを使用しないターゲットでの釣りか、サーフなどのランディングネットを使用しなくて良い状況での釣りである必要があります。
筆者はネックライトをメインとしつつも、ランディングが必要な状況にあわせてサブのヘッドライトを装着し、本末転倒な状況に陥っていますw
ランディング体勢に入る前にネックライトの首振り機能で焦点を決定し、ネットを待ち構え、そこに十分弱らせた魚をロッドで誘導できればネックライトだけでもランディングは成立します。
ただ、地磯や複雑なテトラなどあまり手前で抵抗されると切られるリスクのある場所などでは、必ずしも待ち構えている場所でランディングできませんので、そうなると焦点が合わない状態でのランディングになり難易度が上がります。
メリットが多いネックライトですが、この問題だけはヘッドライトには敵わないので、メインでの使用を考える場合は注意が必要です。
総評
ネックライト使いのためのネックライトです。
ランディングの問題は承知の上なので、サブのヘッドライトで対応しています。
ランディングシャフトを脇挟みしてライトの角度を変える、など色々方法はありますが、ヘッドライトなら不要な苦労なのも事実ですw
余計な一工夫が必要な点はデメリットといえます。
やや水には弱いかもしれないので、雨の釣りが多い人にはオススメしにくいですが、光量も十分でネックライトとしての使い勝手は非常に良いです。
装着感があまりなく、ズレ落ちないメリットは大きいです。
ヘッドライトの装着感に不満のある人には絶対にオススメです。
現在は廃盤になってしまい、後続はカラーが3展開になって、点灯パターンが追加されたようです。
使うライトの限られている筆者にとっては違いはほとんどありません。
バッテリー式の方が防水性が高いので、雨の中で釣りをする方はこちらの方が良いでしょう。