ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ 15 オシアコンクエスト 201PG インプレ

筆者初のベイトリールがこのオシアコンクエスト201PGです。
タイラバ本格参入に際して購入することになりました。
2015年の末に購入して以降、今も愛用しているリールです。

鯛ラバの遊漁船では圧倒的に使用率の高いベイトリールです。

シマノ 15オシアコンクエスト201PG

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ギア比 4.8
最大ドラグ力(N)/(kg) 58.8/6.0
自重(g) 275
ハンドル長(mm) 48
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) 60
スプール寸法(径mm/幅mm) 40/18
ベアリング数SAーRB/ローラー 12/1

オフショアのベイトリールを購入するに当たって、選択肢はいくつかありました。
筆者はベイトリールに触れる機会がなかったため、ベイトリールの知識が皆無で、選定作業は非常に苦労しました。

メインはタイラバですが、イカメタルやベイトタックルでのティップラン、ライトジギングなど、様々な釣りでの流用が前提にありました。
最初の一台で全てをこなそうとしたわけですw

ライト系での使用がメインになりますので、番手はダイワなら100番台、シマノなら200番台がタイラバのスタンダードとのことで、なんとなく番手も決まっていきます。

カウンター
一つ目の選定はカウンターの有無です。

カウンターがあると、現在の棚・レンジが把握しやすくなります。
完全なるレンジではなく、飽くまでラインの放出度合いからの計算になるので、当然ラインが流されるとそれだけ誤差が出てしまいます。
ただし、それならばラインマーカーでレンジを把握してもかまわないのでは?ということで、カウンター付きリールは選択肢からは外しました。

筆者は船酔いが酷いので、手元のカウンターよりも、ティップから先のラインマーカーを確認した方がリスクを減らせると考えたからですw

結果的に底から数えるタイラバではカウンターは必要ないと感じました。
イカメタルも上からカウントをとることで一応くらいついてはいけます。

カウンターがあった方が有利だと感じたのは今のところイカメタルくらいです。

形状

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次に形状の違いです。
ロープロファイルという薄型のリールと、金属ボディの丸型のリールがあるということですw

ロープロファイルの薄型はパーミングに優れて疲れにくく、軽量で感度に優れる。
一方、丸型は金属ボディで剛性に優れて巻き上げ力が強い、とのこと。

パーミングすらやったことない状況での選択なので、ここはスピニングに置き換えて、セルテートやツインパワーを選ぶ感覚で、剛性重視の丸型を選択しました。
タイラバメインのなんでも用だったので、耐久性重視です。

モデル
最後にどのモデルにするか、です。

ここは、そうそう買い換えるものでもないだろうということで、最初からハイエンドモデルから選ぶことにしました。

ちょうど15オシアコンクエストがその年のNewモデルだったこともあり、こちらを選択しました。

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ハンドルは当初はノーマルで使用し、現在はリブレのクランク110を装着しています。

www.lurelism.com

仕様

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金属ボディ
アルミニウムボディです。
丸型リールは削り出し製法が主流らしく、そこも剛性面に大きく貢献しているみたいです。

剛性による巻き上げの強さ、という面ではスピニングリールよりも実感しやすいです。
特に高負荷がかかった時の巻き感の変化の少なさは目を見張るものがあります。

自重
275gです。
クランク110を装着しているので更に重量増ですw

丸型リールのデメリットがその重さでしょう。

ただ、そこはセルテートやツインパワーを選んだと思えば気にならないところです。

マイクロモジュールギア
マイクロモジュールギアが搭載されています。
今でこそ、マイクロモジュールギアⅡとなって、アルテグラにまで搭載されている技術ですが、当時はスピニングリールでは14ステラのみでした。

そのプレミアム感も相まって、当時はその巻き感に感動したのを覚えていますw

スピニングリールとはまた異なる巻き感で、負荷がかかった状況でも安定した巻き心地を発揮してくれます。

ギアの素材は意外にも超高強度真鍮です。
ただ、オシアジガーも同じなので、ベイトリールの構造上、ギアの素材は真鍮の方が良いのかもしれません。

今のところゴリ感もしゃり感もなく、ギアはスピニングよりも強い、または構造的にダメージを受けにくいのだと思います。

エキサイティングドラグサウンド
ドラグ音がなりますw
今でこそドラグ音のあるベイトリールが増えてきましたが、当時は搭載されているモデルの方が少ない状況でした。
これは自分がというより、同船者がヒットした時に困ります。
ヒットしてもドラグ音がならないため、状況がわかりにくく、オフショアでは必ずしもショアのようにロッドをぶち曲げる訳ではないため、かかった魚のサイズの目安がわからず困惑します。

ヒットしたのが鰤のような横に走る魚の場合はこちらも回収しないと巻き込まれます。
大物だと思い回収して待機するも、ドラグがゆるかっただけという場合もよくありますw
サイレントでのファイトは本当に目安がわかりませんw

なので、今後普及されてほしい機能です。

これは自分もドラグ音を聞いてテンションが上がるという効果もありますが、同船者の活性を上げる、というメリットもありますw

スプール交換

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蓋が簡単に開閉できて、ワンタッチでスプールを取り出すことができます。
替えスプールを用意しておくことで、ライントラブルや号数の変更などを簡単に行うことができます。

301PGでは蓋は簡単に開きますが、スプールはネジで固定されているため現地では交換できません。

ベイトリールではスプール交換機能が必ずしも搭載されている訳ではないため、この点は評価できる仕様です。
筆者はPE0.6号と0.8号を使い分けています。

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確か、替えスプールだけ発注すると遠心ブレーキのパーツはついてきませんが、購入時に予備が入っているのでそれで一個分は対応できた記憶があります。

SVSブレーキ

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遠心ブレーキが搭載されています。
タイラバメインの筆者はほぼキャストすることがありませんので、その使い勝手や性能に関しては不明ですw

耐久力

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15年に購入以降、メインで使い続けていますが、未だに問題なく使用できています。

オフショアの都合上、ジャブジャブと海水を浴びますが、それによる浸水の影響も今のところありません。

ベイトリールでよく聞く故障はクラッチの破損や不具合ですが、それも今のところありません。

シンプルな構造と耐久力の高い金属ボディがそうさせているのでしょうか?
オシアコンクエストしか持っていないので、ベイトリールの平均的な耐久力がわかりませんが、スピニングで考えると十分な耐久力といえます。

買い変えないだろうとオシアコンクエストを選んだのは結果的に正解でした。

まあ、この辺りは今後も使用を続けてどうなるかでしょう。

使用感

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巻き感
ローギアとマイクロモジュールギアにより滑らかな巻き心地です。
タイラバの様な巻きの釣りでは重宝します。
巻き心地がよいため、巻きに加わるちょっとした違和感や変化を感じやすく、PGモデルですが感度は良いです。
タイラバが底を切ったタイミング、潮の変化や魚の追尾や吸い込みを巻き感の変化でとらえることができます。

パワー
ベイトリールで金属ボディのため、巻き上げの力は強いです。
重たいタイラバも楽に巻き取ることができます。
スピニングの17モアザン3500よりも楽に巻けていると感じます。

ファイトも楽で、パワーのないスピニングでのファイトのような、巻き取りに苦戦するするような状態にはなりません。
ローターを介さないということが、巻き上げ力にかなりの利点があるようです。

ドラグ
カーボンワッシャーのドラグです。

スピニングに比べると細かいドラグ設定はできません。
筆者はタイラバメインなので、そこまで強いドラグ設定をしないこともあり、パワーファイトでの使用感は不明です。

青物とのファイトなどで、一度ラインを出されるとズルズルいかれるのは他のベイトリールと同じ感じですw

総評

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買って良かったオフショア用ベイトリールです。
201PGが良かったため、301PGも買い足しています。

ただ、他のシリーズやロープロファイル型を使ったことがないため、比較が成り立たずインプレとしては微妙ですw
他のリールはもっといいかもしれない、という疑念は常にあります。

今のところ壊れる気がしないため、比較対象になりそうなリールを手にする機会も当分ありません。

なので今の筆者から言えることは、長く使えるリールならこれ、ということでしょう。