ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ オシアランディングシャフト 450 インプレ

釣り場に置き去りにしてしまい紛失するまで長年愛用していたランディングシャフトです。
ランディングシャフトとしては高価な部類ですが、もっと早く買っていればよかったと思うほど使い勝手の良いランディングシャフトでした。
一生付き合っていくものだと思っていただけに、置き去りに気付いた時の精神的ダメージは半端ではありませんでした。

SHIMANO オシアランディングシャフト 450

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全長:4.52m
仕舞:67.5cm
先径:15.4mm
元径:30.6mm
自重:327g
継数:8本
カーボン含有率:99.1%

シマノから出ていたルアーフィッシング用のランディングシャフトです。
現在は廃盤になってしまい、ボーダレスランディングシャフトとして生まれ変わっています。

このランディングシャフトを買う以前は、スポーツラインのSKランドポール450を使用していました。
磯でメジロを釣った際、初心者の同行者がランディングを手伝ってくれたまでは良いですが、持ち上げようとして折れてしまった経験がありますw
2箇所折れて修理は10,000円ほどでした。
釣り場に置き去りにしてからは後続にモアザンランディングポール50、すぐにそれも落水してしまい現在はGフリーランディングシャフト450を使用しています。

合わせるネットはイーノプラスのLサイズとなります。

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ホルダーにダイトウブクのシャフトステーを、落下防止のために第一精工のシャフトホルダー5000を装着していました。

携帯性

長さ
仕舞寸法は67.5センチです。
イーノプラスLが69センチあるので、折り曲げたとき、シャフトとネットが丁度同じくらいの長さになります。

イーノプラスLに限らず、プロックス アルミフレーム50やダイトウブク ファインフレームLのようなオーバル型の最大サイズを装着すると丁度よい収まりになります。

大きいネットを装着する場合、仕舞寸法がコンパクトであるメリットがほぼないため、この長さは丁度よい長さだといえます。
大型のネットを背負ってランガンするスタイルには持って来いの長さです。

重さ
327gです。
ランディングネットの重量は持ち運びの時の体への負担はもちろん、実際に伸ばして使う際の操作性にかなり大きく響いてくるので、軽さは重要な要素です。

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500g台のシャフトなどと比べると、水中にあるネットの操作性は圧倒的に変わってきます。
ただでさえ、水の抵抗で重い中、シャフトまで重いと最後の微調整が中々大変で苦戦します。

ロングレングスのロッドが表記以上に実際の使用感で重たく感じられるのと同様に、伸ばしたシャフトの体感の重さは、表記以上に圧倒的に重たく感じられます。

この軽さ、という点では、オシアランディングシャフトと同等クラスのシャフトを使ってしまうと、もう重たいシャフトには戻れなくなります。


また、シャフトの径が細くスリムなため、バッカンなどのロッドホルダーに刺せる、というメリットがありました。
これはちょっとした移動の時や、渡船で渡る時など、意外と助かる場面が多かったです。

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地味に後続のモアザンランディングポール50やGフリーランディングシャフトではできない技でしたw

伸縮性

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ゴム栓を抜くとするすると伸びていきます。
途中でシャフトが伸びずに詰まる、といったことはありませんでした。

基本、ロッドを持っていない方の手で操作することになるため、伸ばす、という行為は片手ですることになると思います。
このオシアランディングシャフトはネットを伸ばしたい方向に向けてゴム栓を外すだけで、自動的にするすると伸びていってくれるのでかなり楽です。
前任のSKランドポールは延ばすところでかなり苦戦したので、ここは最低限クリアしたい部分でした。
よくあったのが、潮噛みによる固着でしたが、オシアランディングシャフトも無洗浄でしたが固着はありませんでした。
また、順番通りに伸びていかずに途中でつまる、という謎な状況にもならないため、伸ばす際のストレスは全くありませんでした。

伸ばす、という行為でもたつかなくて良いというのは、
ただでさえランディングは最後の難関になる場合が多く、ターゲットも大物の可能性が高くテンパってる場合が多いので、ここはかなり重要な要素でしょう。

操作性

伸ばした後の操作性です。

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操作のメインはロッドの方でターゲットをネットへと誘導することになりますが、最後の微調整はランディングネット側で行う必要があります。

誘導が完璧ですっと入ってくれれば良いですが、まだ体力が残っているとネットを見てもうひと暴れすることもあり、ネット側でフォローする必要があります。

このオシアランディングシャフトは、水中でネットを動かしやすく、最後の微調整がかなり容易になります。

釣り初心者がやるようや、金魚すくいみたいな使い方はさすがに無理ですが、シャフトがしなりにくいので、ある程度思った通りの操作が水中でも可能です。

これはカーボン含有率などシャフトの素材や味付けで変わってくる要素で、かなり値段の差が出てくる部分となります。

カーボン含有率が低く重くしなりやすいシャフトで操作をしようとすると、水中のネットを動かそうとシャフトを動かしても、それがネットの動きへと反映されるには体感では結構なタイムラグが発生します。
つまり、遅れてネットが動くイメージです。
入力から反映まで時間差があるめ、突然方向を変えた魚を誘導するには、もう間に合わない訳です。

オシアランディングシャフトは、その辺りの微調整の誤差の少なさ、反映の速さがかなり魅力的なシャフトです。

総評

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かなりオススメのシャフトです。
早く買うべきだったと非常に後悔しているアイテムです。
ルアーを咥えた魚がネットの外側に突っ込んできた時、緊急回避が間に合わずフックがネットに引っ掛かり詰んでことがよくあったので、初心者の頃にこそ必要だったアイテムだと感じました。

1万円前後のものと比較すると格段に性能があがります。
逆に、高価な部類のシャフトの使用感同士の違いを見極めるのは難しいです。
ロッドやリールと違いそう買い換えるものではないからですw
モアザンランディングポール50との比較はその50センチの差をどうとるか、Gフリーランディングシャフト450との差は仕舞寸法と継数をどう判断するか、でしょう。
現状、Gフリーの評価が定まっていないのでなんとも言えませんw
モアザンに関しては長さの違いが一長一短なのでフィールドをメインに決めればよいと感じました。

現在は廃盤になってしまい、ボーダレスランディングシャフトとして新生しています。

2回紛失しているので一生ものでもなんでもありませんが、高価な部類なシャフトを使わないままでいるのは勿体無いと思います。
とにかくオススメです。