ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレ レビューをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

ダイワ ヴァデル BJ 66XHS インプレ

オフショアの汎用ルアーロッドにあたるライトジギングロッドです。
タチウオジギングを念頭に、マイクロジギングやスーパーライトジギングなど、何でもロッドとして購入しました。

ヴァデル BJ

全長(m) 1.99
仕舞寸法(cm) 142
継数(本) 2
自重(g) 135
先径/元径(mm) 1.9/10.9
ルアー重量(g) 60-150
ラインPE(号) 0.6-1.5
カーボン含有率(%) 86

タチウオジギングの予定があったので急遽購入したのがこのロッドです。
その当時はベイトリールを持っていなかったので、スピニングタックル一択でした。

候補で迷ったのが実売価格10800円だったヴァデルBJと2000円アップのブラストBJです。
ヴァデルBJとブラストBJの有無はX45が採用されているかどうか・・・

かなり悩みました、X45はブランクスの内部構造に関わる技術。
ただし、この時点では具体的な釣行計画はタチウオジギング1回のみ・・・

結果的に2000円ケチってX45を捨ててヴァデルBJを選択しました。

仕様

ガイド
オールSiCリングステンレスKガイドです。
ライトジギングモデルなのでシングルフットのKガイドを採用しています。

キャストは基本アンダーハンドですが、糸絡みもなく糸抜けは良いです。

現在、製造コスト上昇の関係で、1万円台前半のロッドはSiCのKガイドからアルコナイトのKガイドへと切り替わっています。
そういう意味ではちょっとだけお得です。

ブランクス
ダイワのテクノロジー的なものは何一つ採用されていませんが、ブランクスは粘り系のブランクスです。
カーボンの弾性率が低いのか、全体的に柔らかく、遅い戻りでターゲットに負荷をかけていくイメージです。

バットジョイント

グリップジョイントというよりは、バット部に継ぎのある本当の意味でのバットジョイントですw

継ぎがある都合上、バット部分は硬くなっています。

テーパー
バットジョイントの関係もあり、テーパーはレギュラーテーパーくらいだと思います。
ティップとベリーは柔らかく、ロッドのど真ん中付近から曲がり混みます。
継ぎがあり硬いバット部分で寄せてくる、またはしゃくる感じになります。

使用感

アクション性
MAX150gということで、この番手を購入しました。
こちらのタチウオジギングでは浅いエリアでは70g~120g、水深80mを越えるエリアでは150g ~180gがメインとなります。

ジグの操作感で言うと・・・普通にしんどいです。
スピニングタックルということもあり、ベイトリールほどリールに巻き上げのパワーがないため、120gくらいからややしゃくるのがしんどくなります。

更に、ロッドに張りがなく復元力も弱いため、ジャークは硬いバットのみでしゃくる感じになってしまいます。

このロッドで快適にしゃくるには、リールの選択も若干の工夫が必要です。
筆者はこのロッドでシマノ4000XGかダイワのレバーブレーキ2500SHでの使用をしていましたが、XGやSHといったエクストラハイギアの場合はハンドルノブの形状に拘らなければ中々しゃくるのは大変です。

ダブルハンドルで摘まむタイプのノブだった14モアザン2510PE-SH-LBDでは、しっかり握れないノブとエクストラハイギアが重なって非常にキツイしゃくり感となりました。

ラウンドノブに変えた15ツインパワー4000XGでしゃくるのが随分と楽になり、
更に大きなラウンドノブの15ツインパワーSW4000XGでかなり楽になりました。

ちなみに、いずれも激し目のワンピッチジャークをする場合の話で、軽いジャークや誘いを中心にする場合は問題ありません。
ベイトタックルの様な誘いが中心の人にはあまり関係がないかもしれません。

バランスというよりパワー的には、シマノ4000番か、ダイワの場合は旧3000番、LT4000番がオススメです。

食い込みの良さ
上記の通り、反発も復元力も弱いので、魚に違和感を与えない食い込みの良さがあります。
ロッドが硬くてアタリを弾く、といった状況にはほとんどなりませんでした。

ですが、その分デメリットとして感度はあまり良くありません。
ハードロックフィッシュで軽めのジグヘッドを使うと、着底も非常にわかりにくかったです。
しかし、ジギングの場合は、アタリは他の釣りに比べると大きく出るのであまり影響はありませんでした。

ロッドパワー
上記の通り、ティップ・ベリーは海面に突き刺さる感じで曲げ込まれ、硬いバットで耐えるファイトになってしまいます。
じわじわと負荷がかかりますが、決して反発力は強くありません。
そのため、フッキングさえ決めてしまえば、急な首降りや突っ込みにも追従してバレません。

ただし、復元力が少ないので、テンションコントロールには気を配る必要があります。
太刀魚やサワラの様な、こちらに向かって泳いでくる魚の場合は、ロッドの戻りが間に合わず気を抜くとテンションが抜けてしまい、フックアウトしてしまうことがあります。

タチウオしかほぼ釣っていないので、青物への対応力については語れませんが、
使用感から推測すると、PE1号ラインシステムでメジロクラス (60~80センチ)をかければ結構時間がかかってしまいそうです。
いかんせん、かけれる負荷が弱くじわじわと体力を減らすしかないため、時間はかかると思います。
逆に言うと、時間をかければブリでも大丈夫そうです。
その辺りは同船者がよく使うシマノのグラップラーBBも似たような感じですw
あちらも時間はかかりますが、1号ラインシステムでメジロやブリも釣っているのを見ているので、十分な負荷をかけられずにズルズル長引く感じは同じだと思います。

PE1.5号のラインシステムならもうちょっと大胆なドラグ設定ができるので、ファイト時間は短縮できると思いますw

総評

最初の一本のライトジギングロッドとして、長く愛用したロッドでした。
タチウオジギング、ライトジギング、スーパーライトジギングと幅広く活躍してくれました。
価格が価格なのであまり高望みはできませんが、ややパワー不足が否めず、頻度の高いタチウオジギングのメインウエイトが使い難くかったというのは筆者にとってはマイナス点でした。

万能性はあるので、最初の一本としてはオススメです。

後継はヴァデルLJになります。