お気に入りで酷使していたスペシメン84swingtopがへたってきたこともあり、満を持しての買い換えです。
オリムピックのロッドとしては3本目、初のカラマレッティーシリーズのロッドとなります。
以後、カラマレッティーシリーズにはまることになりました。
OLYMPIC GOCPDS-862ML-T
全長 2.59m
パワー M-Light
アクション Regular-Fast
標準自重 100g
仕舞寸法 132.5cm
先径 1.4mm
継数 2本
エギ 2-3.5g
PEライン 0.4-1.0号
スペシメンの後継をフィッシングショーで物色、チェックしました。
候補に上がったのがヤマガブランクスのカリスタ86L、宇崎日新の夢墨RV806スローテーパー、そして、オリムピックの16スーパーカラマレッティー872MLです。
そうです、このロッドは最初は候補に入っていませんでしたw
スペシメン84から違和感なく移れそうなのがカリスタ86Lでしたが、
スペシメンより更にスローテーパーな夢墨に感動、その一方で真逆のファーストテーパーのスーパーカラマレッティー872にも惹かれてしまいます。
ひたすらブースを往復し、真逆の二本を比べている中で、ふと手に取ったのがこのDueの862MLです。
アクションはレギュラーファースト。
ファーストテーパーのスーパーカラマレッティーほどのパリッとシャキッと感はないものの、かなり筆者好みの柔らかいブランクスでした。
実売価格で3万円台後半ギリギリ、実質4万円です。
Dueも高いんですが、それでもスーパーカラマレッティーや夢墨に比べるとマシなので、こちらを選択することになりましたw
仕様
重量
カタログスペックの自重で100g
スペシメン84が124gだったので、最初に持った時の感触はとにかく軽い。
ここまでの自重になると、リールとセットしても持ち重りや先重りを感じることはありません。
これに関しては文句はありません。
ガイド
チタンフレームのトルザイトリングです。
地味に、このロッドが筆者にとって初のトルザイトリング搭載ロッドとなりました。
トルザイトに関しては・・・可もなく不可もなく、といった感じです。
SiCよりも軽いので若干の軽量化、そして、スペシメンのセッティングに比べると、ガイドリング径が広くなっているので糸抜けも良くなっていると感じます。
ただし、逆に言うとそれ以上の感動、といった感想はありません。
故に可もなく不可もなく、ですw
KRコンセプト
KL-H、KL-H、KL-Mと続くKRコンセプト仕様です。
キャストした際に糸抜けが良く、飛距離のアップに大きく貢献していると感じました。
このロッド以前の筆者所有のKRコンセプトロッドは、ティップランロッドのセフィアSSになりますので、キャスティング要素がなく、その糸抜けの良さに気付くことができませんでしたw
そのため、糸の放出性の高さに驚きました。
バット側の3つのガイドが糸を収束してバタツキを抑えるイメージです。
ここは非常に気に入った点となりました。
ブランクス
ナノアロイ
東レのナノアロイテクノロジー採用ロッドです。
ナノアロイ採用ロッドの共通の特徴はズバリ、シャキッとしているのに曲げれば粘る、にあると思います。
このロッドも高弾性なのに、負荷がかかれば粘りを発揮してくれます。
G-MAPS
こちらはオリムピック独自のブランクス構造です。
シマノのスパイラルXやダイワのX45のように、異なる方向のカーボンシートを重ねて潰れ剛性と捻れ剛性を強化しているようです。
目には見えませんが、ブランクスの根幹に関わっている重要な要素だと予測できます。
スーパークワトログラファイトクロス
長い名前ですが4軸カーボンによるブランクスの外層補強です。
こちらは目に見える外側からの補強です。
カラマレッティーDueはこの4軸カーボンが第7ガイド(#1の一番根本にあたるガイド)まで搭載されています。
ビジュアル的にはとても格好が良いですw
仮になんの効果が無かったとしても全く問題ありませんw
それはさておき、復元力アップや捻れ潰れに対応しているみたいです。
カーボンシートを上から巻いている分、4軸カーボン搭載部はハリがあるように感じられます。
使用感
飛距離
KRコンセプトと8.6ftのレングスのおかげもあり、普通に飛びます。
スペシメン84が意外と飛ぶと表現するなら、カラマレッティーDue862MLは普通に飛ぶ、と表現できますw
セフィアエクスチューン908ほど圧倒的に飛ぶわけではありませんが、十分な飛距離は確保できていると感じます。
しゃくり感
MLクラスでレギュラーファーストのテーパーなため、とてもしゃくりやすいです。
空振りではシャキッとしているので、柔らかくは感じませんが
実際にエギをしゃくると、負荷がかかると同時にロッドがしなやかに曲がります。
上記のテクノロジーやテーパーやアクションなどの複合的な要因だと思われますが、
高弾性で一見固そうなのに、曲げてみれば素直に曲がり柔らかい
といった特徴があります。
ティップ~ベリーは柔らかいですが、4軸搭載のベリー~バットはハリがあるため、細かいしゃくりにも大きなしゃくりにも対応しています。
パワー
一応、メーカーの紹介文では
“秋イカを攻略する上で使用頻度の高い2.5~3号のエギが快適に扱えるMLパワー。”
オリムピックHPより
となっています。
もちろん、秋イカメインの筆者もそのつもりで買いましたw
ですが、このロッドでは3.5号しか投げていませんが、それでも快適に扱うことができました。
ファイト時はそれなりの復元力のあるバットと、ナノアロイ独特の粘りで耐えるイメージです。
ナノアロイの粘りはグラスや中弾性の粘りと比べると微妙な気もしますが、そこはシャキッとしたブランクスで粘りを出す、という相反した特徴を出しているので妥協できますw
感度
軽量化により感度も素晴らしいです。
スペシメン84が柔らかい穂先で感度を出しているとすれば、カラマレッティーDue862MLは軽量化と高弾性化で感度を出している感じです。
要はブランクス径を薄くして軽量化し、振動を伝えやすくしている感じです。
これは正直賛否が別れそうなポイントですねw
コッ・・・といった感じの金属的なアタリも取りやすいです。
カーボンも高弾性な感じなので、極薄軽量化と相まって、情報伝達力の高いブランクスに仕上がっています。
まあ、デイではラインでアタリをとることの多い筆者にはあまり関係がない要素かもしれませんが・・・
総評
スペックだけ見ていればハイエンドのモデルみたいですw
上にスーパーカラマレッティーがいるだけに埋もれがちですが、普通にいいロッドだと思います。
カラマレッティーシリーズにはまるきっかけをくれたロッドとなりました。
この後、ソリッドティップのエギングロッドに傾倒し、このロッドを手放してしまいますが、
今となっては置いておけば良かったと、ちょっと後悔していますw
後継は18ヌーボカラマレッティー プロトタイプです。