ルアりずむ

主にソルトウォーターのルアー釣りを嗜んでいます。タックルやルアーのインプレをメインで綴っていきたいと思います。ちなみにボウズが多いので、そのレベルだとお察しの上、参考にしてくだされば幸いです。

シマノ セフィア エクスチューン S908 MH/R インプレ

セフィアSS S900MHは合わない、という結論に達していたにも関わらず、購入してしまったロッドです。
セフィアSSよりもレングスが8インチも伸びた、超ロングエギングロッドがこのセフィアエクスチューンS908MHです。

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セフィアエクスチューン S908MH/R

以下、スペックです。

全長:2.95m
継数:2本
仕舞寸法:150.8cm
自重:125g
先径:1.8mm
元径:12.9mm
適合エギサイズ:3~4.5号
適合PEライン:0.8~2号
リールシート位置:389mm
カーボン含有率:99.7%
スパイラルX
ハイパワーX
マッスルカーボン
CI4リールシート
イーブンフットCI4フード
カーボンモノコックグリップ

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セフィアSSは合わないという結論に至りましたが、サーフエギングへの憧れは消えませんでした。

そもそも、順序がおかしいんですが・・・

普通は、サーフでエギングをしていて、もっとレングスのあるロッドが必要だとか、もっと硬めのロッドが必要だとか、そういった需要に応じてロッドを選定、購入すべきなんですが

筆者の場合は
サーフエギングを試したことはない。
ただ、サーフエギングには爆釣できるポテンシャルが必ずあるから挑戦したい!
という願望のみで購入に至ってしまっています。

SSで断念した夢を、当時はシマノエギングロッドのフラッグシップだったこのエクスチューンで、もう一度追いかけるという流れですねw

自重

表記上は125g
セフィアSSは127g

レングスは8インチも伸びているのに、自重は2gの軽量化。
実際に持ってみての感想は・・・軽い!!

スペック以上に軽く感じます。
通常、レングスが伸びると自重以上に重く感じてしまいますが、このセフィアエクスチューンはセフィアSSと持ち比べても明らかに軽くなっています。

オールチタンガイドによるガイドの軽量化、マッスルカーボンによるブランクスそのものの軽量化が大きいと考えられます。
また、グリップもブランクスむき出しのカーボンモノコックグリップ採用で、軽量化に成功しています。

ロングロッドの懸念だった重量の問題は上手く解消されていて、ここは非常に満足のいく仕上がりになっています。

ブランクス

マッスルカーボン
“マッスルカーボンは通常のカーボン素材よりもカーボン繊維を高密度に束ねることにより繊維間の隙間を大幅に減らし、その隙間を埋める樹脂を削減した高性能素材。”
シマノ公式HPより

表現の仕方の違いはあるとしても、結局はレジンの部分を減らしていることには違いはないので、ダイワのHVFのようなものでしょうか?
どの程度の精度なのかはわからないので、メーカー間の対比が難しいですが、SVFに相対するのがウルトラマッスルカーボンといった感じみたいです。

このマッスルカーボンの恩恵なのか、ブランクスはパリッと乾いた感触です。

スパイラルX
ロッドのブランクス構造に関わる技術で、セフィアSSには搭載されていなかったものです。
これにより、ネジリ剛性とつぶれ剛性を得ているとのこと。

ハイパワーX
こちらはシマノロッドではお馴染みの外層にX状のテープを巻く補強です。
セフィアSS同様、ティップまで補強されていて、ネジレを抑え込むのに貢献しているそうです。

その他仕様

ガイド
オールチタンKガイドです。
セッティング自体はセフィアSSとそこまで大きく変わらず、バット部はダブルフットのKWを採用しています。
糸抜けも良くトラブルもありません。

カーボンモノコックグリップ
独特の形状のグリップです。
全く見慣れないそのグリップに、最初はかなり戸惑いましたが、ビジュアル面はすぐに慣れますw

マットラバーコーティングによりキャスト時もしっかりと握れます。

EVAやコルクといったグリップが排除されているので、軽量化の面では非常に大きく貢献していると感じます。

リールシート
CI4リールシートとイーブンフィットCI4フードの組み合わせです。
これは可もなく不可もなくといった感じです。
SSでは難しかったダイワリールの装着も問題なくでき、シマノ4000番のリールにもフィットします。

飛距離

圧倒的な飛距離です。

セフィアSS900など目じゃない、エギングロッドとしては最高クラスの飛距離だと思います。

特に、サーフエギング専用のノースクラスト 百海サーフをキャストすると、とんでもない飛距離を叩き出せます。

3.5寸で30g、空気抵抗を抑えたシンカー形状のこのエギだと、エギングタックルの細糸と相まって無風だと60~80mくらいの飛距離が出せます。

反発のあるブランクスが、キャスト時にエギを押し出してくれるイメージで、スコンッと打ち出すことができます。

飛距離に関しては期待していた以上に飛ばせます。

特にメタルジグを投げれば、細糸なので百海サーフ以上の飛距離が出ます。


形状的に飛ばしにくい普通のエギも、このロッドで投げればそれなりに飛んでくれます。
ただし、キャストの際に十分なバックスペースがとれない場合は、エギの重さではロッドを十分に曲げることができず、大した飛距離にはなりません。

そのため、広い波止やサーフ、平磯などではその飛距離を発揮できますが、テトラや狭い波止ではロッドのポテンシャルを発揮することができません。

パワー

言うまでもなく、大物向きですw
秋の小イカシーズンだと、ゲソカットするんじゃないかと不安になるくらい、一方的なファイトになってしまいます。
キロ以上のサイズでないと、満足できないと思われます。

ですが特筆すべきは、魚への適正です。

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汎用ルアーロッドとしての適正も高く、このロッドでエイをかけましたが、簡単に浮かすことができました。

ファイトイメージは、ロッド全体を曲げ込まれつつも、強い反発と復元力で絶えずターゲットに負荷を掛け続ける、といった感じです。
どちらかというと、粘りではなく反発力を利用したパワータイプのロッドです。

使用感

しゃくり感
レングスはSS900MHよりも伸びていますが、しゃくった感じの重さはSSほどはありません。
レギュラーテーパーとロングレングスのおかげで、しゃくった際にロッドにかかる負荷が吸収されて、使用者への跳ね返りが少なくなっています。

ただし、そのレングス故にショートジャークはキツイです。
小刻みなしゃくりは少々厳しいので、大きなしゃくりがメインとなります。
エギングロッドとしては当然硬めなので、エギはキビキビと動いてくれます。

SSよりも使いやすくなっている、とはいえ、ロングロッドでMHクラスのため、柔らかいロッドが好きな筆者からすると、まだまだ圧倒的に硬いです。
1日これでしゃくり通せるか、と聞かれればノーと言わざるを得ません。

感度
感度がどうかと言われれば、エギングロッドとして見ればわかりにくい方だと思います。

金属的なアタリ・・・コッ・・・
みたいなのはラインに当てた指と併用すればなんとかなります。
ですが、テンションフォールやフリーフォール時のテンションの抜け、みたいなのは正直感じにくいです。

汎用性
ルアーの適正も良く、ワインドロッドとしてはかなり使いやすいです。
また、メタルジグも40gくらいまで投げることができ、非常に向いています。
アクションをつけやすいのは30gですが、メタルジグのアクション性能だけならシーバスロッドよりも上となります。

また、メタルバイブやミノーも良く飛び使えますが、グリップがシーバスロッドと比べてかなり短いので、巻物の場合はロッドを安定させるのがやや難しいです。

とはいえ、30gくらいまでのほぼ全てのルアーを満遍なく扱えるため、ルアーロッドとしての汎用性はかなり高いといえます。
筆者は、サーフ用のシーバスロッドが殉職した際には、よくこのロッドに代打で出陣してもらっていました。
シマノ4000番のリールを装着すれば、そのままサーフ用ロッドとして使えます。

エギングは当然として、シーバス、ワインド、フラットフィッシュ、ライトショアジギング、ハードロックフィッシュと何でも使える汎用性があります。

総評

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上記の通り、普通のエギングロッドとして使うには、筆者にとっては硬すぎます。
ですが、このロッドはそもそもサーフエギングでの使用を目的として購入しています。
問題は、そのサーフエギングでしょう・・・

百海サーフを使えば圧倒的な飛距離を叩き出せる。
このロッドのロングレングスと硬さがあれば遠くのエギも十分に動かせる。
しかし、百海サーフはよくエビる・・・

そうです、最大の誤算、メインウェポンになるはずだった百海サーフがしょっちゅうエビるので、釣りが中々成立しなかった・・・
冷静に考えれば、フルキャストに硬めのロングロッドによる大きなアクションと、エビる要因が詰まっていたみたいです。

コウイカなんかは、エビ状態の百海サーフに平気で乗ってきますが、いかんせん、カンナが逆を向いていますので掛かりようがなく、さすがに波打ち際でバレてしまいます。

かといって、百海サーフのしばりを無くしてしまうと、それはもう他のエギングロッドでもできてしまいます。
というか、それなら筆者の好みの柔らかいロッドでやった方がいいでしょうw

と言うわけで、憧れのサーフエギング計画そのものが破綻してしまいました。

とはいえ、圧倒的な汎用性があるので出番があるのでは?と思われるかもしれません。
確かに兼用ロッド、万能ルアーロッドとしては最高の出来なんですが、専門で狙うとなると、やはり専用のロッドの方が扱いやすいという問題があります。

サーフでルアー汎用として使うにはグリップが短いのが気になったり・・・
ガイドが低いので糸の放出性でシーバスロッドに劣ったり・・・などと、煮詰めていけば、ルアー汎用としての粗がでてしまいます。
何かを得るには何かを犠牲にしなければならないと言うことなんでしょう。
汎用性があるということは、その分専門性が薄い、ということでしょう。(いや、まあ、エギング専門ロッドなんですけどねw)

結果、筆者のロッドとしては中途半端なポジションになってしまい、お役御免となってしまいました・・・
まあ、SSの段階で目に見えていた未来なんですけどねw

以上、旧タイプ且つマイナーなモデルですが、気になっている方の参考になれば幸いです。